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第3話

次の日 「辰巳……!起きて。」 「んんん。今何時?」 「10時」 「10時???」 俺は、どうやら、夏芽とセックスをして少し話してすぐ寝てしまったようだ。 でも、なんかいつもと違ってて…… 「あれ?身体……が痛くない……」 「ああ。昨日、ついでに腸内洗浄もしておいたから。」 「あ、ありがと。」 そういうことか。だから、いつもみたいにお腹を壊したりしなかったんだ。夏芽は、エッチ以外では、過保護だけど気が利く面があったりもする。 まぁ、嫌いだけど……一応……夏芽が彼氏になった。 人生初彼氏…… 「なに?辰巳顔赤いよ??」 「はぁ??んッなわけねぇし。」 「そっ……ってきり、俺の事考えてくれてるのかと……」 「んっ、なわけ!ねぇだろ!!!自意識過剰かよ。」 ……なんでも、見透かされているから辛い…… 「まぁ、いっか……辰巳の大好きなオムレツ作ったから食べな。」 「あっ、うん。」 俺専用の朝ごはん…… 夏芽は、いつもコーヒーだけだから、俺のために作ってくれたということになる。 「過保護……」 「過保護は嫌いなの???」 俺はこの質問の回答を必死に探した。だが、見つからない……しばらく無言が続いてしまった。 「辰巳……勉強するよ。終わったら、部屋おいで。別に、リビングでもいいけど、部屋の方が集中できるでしょ?」 「あっ……ああ。そうする。」 勉強は、もちろんしないと……バカになってしまう。 あれ、俺……前のお仕置部屋に30日いさせられた時より、夏芽に嘘をついたり色々やらかしたと思ったけど、あれ??勉強?? もしかして……これは、普通の生活……が出来てるのか? 「はい。次ここね。これは……10を3回かけて……」 俺は、普通の生活を……しているらしい。 これで、もう、お仕置は、終わったみたいだな。 良かった。 「……み……辰巳!!聞いてる??」 「あっ……!」 しまったぁ。全く聞いてなかった。 「もー。ほんとに……こんなんじゃ学校いけないんじゃない?」 夏芽は、ニヤニヤしながら俺にいってくる 「……いっ、いけるし!」 俺は、すかさずそう返す…… しかし、新しい学校で、すぐに友達が出来て馴染めると思えないし……正直勉強面でもなんでも難しいと思う。 「辰巳……今日はここまでにする?」 「あっ……うん。」 「じゃあ、風呂入ろっか。もう沸かしてあるし」 え……まて……、 「一緒にか??」 「当たり前でしょ?付き合ってるんだから」 えええ……いやいやいや 「お前それはおかしいって」 「なんで?」 なんでって……普通におかしいだろ 「俺とは一緒に入れなくて、知らないおっさんとは一緒に入れるんだ?」 ううう……あれは、銭湯だから!! おかしいだろ……頭いかれてやがる…… 「あー、見たかったなぁ。辰巳のいちごのように輝いている俺だけの、俺専用のちく……」 「うるせぇ!変態!!あっちいってろ!!」 ホント気持ち悪い。なんでこんなんが……俺の…… はぁ……考えるだけでムシャクシャしてきた。 朝のキュンってなった瞬間を返せ!

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