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三人で買い物へ
ショッピングモールに行く前に、洋菓子店に寄ってクリスマスパーティー用に注文したホールケーキを受け取る。
男ばかりで甘いショートケーキというのもちょっと……という気がしたので、クセの少ないフルーツタルトになった。
――というのは口実で、睦月と予約に来たときに、フルーツタルトをご所望されたので、俺の私情で決まったモノだ。
そのあとにいつもの行きつけのショッピングモールで必要な材料を買い込む。
「ユキ! ユキ!! これ! クリスマス用のオードブル!」
「いや、飯は作るから」
雅が惣菜コーナーに置かれたオードブルを指差しながら目を輝かせて俺に話しかけてくる。
それを適当に流して、ピザを選んでいる睦月に近づいた。
「なんかいいのあった?」
「あ、うん。これ、どう?」
睦月の指差すピザへ視線を向ける。
エビマヨベーコンのピザだった。
そういえば睦月はエビ好きだったな。
「そうだな。これにしようか」
「うん」
嬉しそうにはにかむ睦月に一瞬ドキリとして、誤魔化すようにピザを買い物カゴに突っ込む。
「なーなー! フライドポテト買おーぜ! ユキー!」
「わかったから……」
そんなに入るか?と突っ込みたかったが雅がやけに絡んでくるので、仕方なくフライドポテトもカゴに入れた。
そのままビーフシチューとローストビーフに必要な材料も放り込んでいき、飲み物コーナーでコーラやオレンジジュース、グレープジュースに、念の為ウーロン茶も買っておくことにした。
足りなかったら家にあるお茶でも飲めばいいだろう。
会計でお金を出そうとしたときにこういうときに商品券を使えと雅に言われたので、仕方なく商品券で支払いをした。
今度、雅のお母さんに会う時にはなにか持っていかないとな……。
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