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君の瞳に映る煌めき
近くにあった休憩所で睦月と遅めの昼食を終えて帰路につく。
モールまでの道は家よりも少し遠く、睦月が疲れていないか心配だったが。
「大丈夫。俺、あの雨の日以降から、毎日のように、運動してるから」
そう言って屈託なく笑う睦月は本当に俺より体力があった。
モールにつく頃には足も棒のように疲れていた俺と違って、途中から降ってきた雪に大はしゃぎする睦月がいた。
可愛いと思いつつ、正直、一歩も動きたくなかったくらいだ。
辿り着いたモール前はキレイに飾り付けされており、たくさんの光が夜の帳が降りた街に星のようにキラキラと輝く。
そんな光景を睦月は瞳を輝かせながら見ていて、俺も釣られて笑みが零れた。
一目見ようと俺たち以外にも人がガヤガヤと集まり、同じようにイルミネーションの光を眺めている。
モールから駅前にかけて飾り付けされているので、駅前の方もきっと人だかりが出来ているだろう。
一番の見どころのモール前のツリーは点灯されていないときよりもずっとキレイだった。
高くそびえるクリスマスツリーを見上げながら笑いかけてくる睦月の笑顔は、ツリーなんかよりずっとキレイで。
琥珀の瞳の中に優しい暖色が混ざってゆらゆらと揺らめいていた。
「毎年見てるけど、今年は一段と気合入ってるな」
「うん、キレイ。キレイしか、言葉が見つからない。語彙力、なくなった」
「ふっ、なんだそれ。いいんだよ。無理に着飾らなくてもその一言だけで十分伝わってるから」
「……ユキ」
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