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お揃いのお守り 2
どう考えても俺と睦月が付き合っていると……バレた、よな?
そうでなくても二人でこれとかどうか、などと話していたし、勘ぐられてはいるかもしれない。
「恥ずかしい、けど……ユキとお揃い、嬉しい」
「……うん。うん。俺も嬉しい」
こういうことは恋人だから出来ることだ。
そう実感するだけで、胸の奥が熱を持つ。
ひしひしと感じる幸せを噛み締めながら、紙袋の中から御守りが入った箱を取り出した。
蓋を開けてみると、白い紙の中に花の絵柄が縫い込まれた薄桃と薄緑の御守りが詰められていた。
「睦月はどっちがいい?」
「じゃあ、俺がこっち、貰う」
そういって薄桃色の御守りを指差した。
「ホントにそっちでいいのか?」
俺としては有り難い限りだが、睦月に女の子らしい色の方を押し付けるのはちょっと気が引けた。
「うん。ユキに緑、あげる」
「……ありがとう」
近くのベンチに座って、箱を置くと薄緑色の御守りを手に取る。
「肌見放さず持てるってなると、やっぱり財布だろうか」
自分の財布を上着のポケットから取り出して、カード入れの後ろ側にあるポケットの中に丁寧に仕舞っておく。
「俺も、ユキと同じ場所に、入れとく」
「いやいや、好きなとこつけていいぞ?」
「同じ場所がいい」
そう言いながら、自分の財布を取り出すと同じようにカードを入れるポケットの後ろに丁寧に仕舞った。
そのあと、小銭を数枚取り出して空になった箱の中に入れ込む。
「…………何してんだ?」
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