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第14話★

鏡の中の男は微動だにしていない。ただ、触手に蹂躙される秀一の姿を鋭い眼光で貫いているだけだ。 「いや、離して!」 秀一は暴れた。が、鏡から生える何本かの触手に身体の自由は完全に奪われていた。 次に起こることがわかる。 何故なら、秀一は経験があるからだ。 女の子みたいな見た目だからと、何人かの上級生男子に体育館倉庫に連れ込まれ、裸にされーー 胸元や性器を散々弄られた。 異変に気付いた教師が駆け込んできてくれたので、完全な凌辱は免れたのだが、半年不登校になったのはそのせいである。 「やだ…!」 『心配するな。ーーすぐに良くなる』 目尻に涙を浮かべる秀一に男は双眸を細めて嗤った。 触手はパーカーの裾から入り込み、なめらかな素肌の上を滑る。そして胸元に咲く小さな突起に触れた。 「あぁ、ッ!」 恐ろしいのに。嫌なのに。 性感帯に触れられて身悶える。 秀一は自慰をする時、自身の胸にも触れて楽しむ習慣があった。 男としては珍しいかもしれないが、下半身を右手でまさぐりながら左手で突起を弄ると得も言われぬ快楽が走るのである。 つまり、秀一の胸突起は開発済、ということだ。 「そこ、弱いから…!い、やッ」 いやいやと頭を振るが、触手の攻めは止まない。 もう一本が秀一の下腹、剥き出しにされた男性自身に絡み付いた。 勃起状態でない縮こまったものにぐるぐると幾重に巻き付き、優しい締め付けを加えてくる。 「ひ、ーーッ……」 掌で包みしごくのとは違う、ねっとりした刺激に秀一の身体がしなる。ひくひくと四肢を震わせ、全身を駆け巡るめくるめく快楽に沈んでいく。 『いい感度をしている』 「あ、あッ……」 こんなの聞いてない。こんなことされるなんて思わなかった。 化け物と戦う決意をし、霊との合体、憑依に同意したはずなのに。 なんでこんなことをされている? なんでこんなに気持ちいいの? なんでーー蕩けそうなの? 秀一の男性自身が、触手に包まれながらゆっくりと硬度を増した

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