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第16話★
無理やりされて、感じたくなんかない。でも身体は与えられる快楽をむしろ喜んでいる。
「やだ、やだぁ、も、イく、イっちゃうッ…!」
じたばたと暴れるも、快楽の渦に抗えない。ポロポロと涙を溢しながら、秀一は男を見上げた。
『可愛い』
「ーー…ッ!」
絶句。秀一は男だ。そんな言葉を言われても嬉しいはずがない。しかも、こんな辱しめを受けながら、だ。
なのに何故かーー男の言葉に暖かみを感じた。
わからない、どうして?
『イっていいぞ。俺もイく』
感じたくない。射精なんかしたくない。しかしもう限界だった。
秀一は我慢を手放す。
「あっ、あっ、もうだめ、イくーーッ!」
がくがくと全身を戦慄かせ、秀一は絶頂に達した。性器の先端からびゅる、びゅるっと白濁が勢いよく飛び散る。
同時、秀一の後ろを犯していた触手が尤も深い部分に楔を穿つ。そこからじわあと、熱い液体のようなものが秀一の体内に満ちていくーー
「はーー…」
上り詰めてから、最高を味わったのちにそれは潮が引くように消えていく。
しかし、秀一は体内にーー下腹にしっかりと暖かい何かが満ちるのを感じだ。
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