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第22話★
キスってこんなに甘くて痺れるものなの?
秀一は驚きを隠せない。
唇と唇が合わさるだけで、魔法にかかったみたいにうっとりとしてしまう。
鼻にかかった眼鏡が僅かにずれて、蕩けた瞳が露出する。
身体にも変化が起きた。
秀一の男性自身は激しく疼いた。内側からなにかが突き上げてくるような感覚に押し上げられて。
「欲しい、ってーー」
彼の甘味がある唾液を咥内に反芻しながら秀一は聞き返す。
さっきはお腹がすいてると言ってなかった?
わからない、考えがまとまらない。
『言わなきゃわからない?』
「う……」
わかる。わかってしまうし期待している。もじもじと脚を擦り合わせる秀一。
頭がショートしてしまいそう。
鏡の前で憑依と共にいやらしい行為に及んだ時、彼は実体化していない。
現れた謎の触手が秀一の雄の象徴に絡み付いて射精を促し、後孔に侵入した。
今、彼は実体として秀一を見下ろしている。
まるで秀一をベッドに押し倒したかのような体勢で。
彼の睫毛はとても長く、切れ長の瞳をふちどる。眉は綺麗なラインの弓なり。
鼻は日本人とは思えないほど高くてスッキリした形だ。
そしてその下には、先程秀一の唇を食んでいた唇がある。
熱いキスの記憶が脳を刺激し、秀一はごくりと唾を飲んだ。
見つめていられない。
見つめていると、それだけイってしまいそうだと思った。
だから恥ずかしそうに目を伏せる。
奨の大きな手が秀一のスウェットズボンに触れる。下肢の膨らみを服の上から撫でられた。
「ん、ッ…」
もどかしい刺激に声が漏れる。
秀一は白い喉を反らして天井を仰ぐ。背中が柔らかくしなる。
両手はシーツの上、ぎゅっと布を握る。
『脱がすぞ』
「……やッ」
脱がされたら大きくなっているのを見られてしまう。キスだけで感じまくって、いやらしい行為に期待し刺激を求めている秀一の雄が。
膝を少し立ててもだもだしたが抵抗としてはなんの意味もなかった。
スウェットズボンが下着ごとずり下ろされる。
しっとりした雰囲気で恥じらう秀一とは裏腹、勃起状態の男性自身がびん、と跳ねて元気よく飛び出てしまったーー。
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