24 / 117

第24話★

「ーーもっと」 『欲しいのか?』 黙って恥ずかしそうに頷く秀一。 奨は笑みを浮かべ、秀一の性器を再び口に含んで思い切り吸い上げる。 「あ、あああッ!」 強い快感がぞわぞわ襲い掛かる。精液だけでなく、全身の体液を搾り取られるような感覚に秀一は痙攣する。 強く強く、すがるようにシーツを握り締める。伸ばした足先はシーツに皺を作った。 間髪入れず、奨の頭が上下運動を始めた。唇をすぼめて締め付けを与えながら扱きを与えてくる。 「ひい、い!……ああんッ!」 女みたいないやらしい喘ぎが吐息と共に漏れる。 じゅぽ、じゅぽ、という水音が聴こえてきた。奨が咥内に唾液を溜めてフェラチオをしているからだ。 「凄い、気持ちいいッ」 恥ずかしい音に耳からも犯されて、秀一は快楽の階段を駆け上る。 「だめぇ、も、う、出ちゃうッ白いの出ちゃう!奨さんッ!」 このまま咥内に放てば良いのだろうか。 だが秀一はそんなことをしたことがない。精液なんて汚いもの、としか思っていなかった。 自慰のあと汚れた手をティッシュで拭う時、いつもうんざりしたものだ。 しかし、強い吸い上げに堪えられるはずがない。 「もぉ馬鹿ぁ、出ちゃう、出ちゃうよッ!あ、ああッ」 いやいやと叫びながら秀一は射精に至る。奨の咥内に熱くてどろっとした白濁を沢山出してしまったーー。 『ご馳走さま』 唇の端に白濁をこびりつかせた奨が、秀一の下肢から顔を上げた。 どうやら咥内の精液をすっかり飲み干したらしい。

ともだちにシェアしよう!