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第88話★
秀一の声に応えて奨の肉棒が侵入してきた。
「ひゃあッ!」
初めてではないのに、異物感と圧迫に悲鳴みたいな声が出てしまう。
『凄い…こんなに吸い付いて』
秀一は意識していない。ただ苦しさに堪えているだけだ。
しかし、背後からは奨の荒い息遣いが聴こえる。
「はあ、はッ…動いて」
『奥に欲しいんだな』
「うん…奨さんの硬いので、突いてッ…」
身体の奥に感じる部分があるのを秀一は学習している。前立腺と呼ばれる部位に奨の硬いものが当たると意識が飛ぶような快楽が襲ってくるのだ。
腰をくねらせて求める。
もし突かれたらきっと、我慢している射精にも達してしまうだろう。
奨はゆっくり腰を使い始める。最初は小刻みから始まり、段々秀一内部を抉る。
激しいピストンが始まると秀一の細身は揺れた。
「あッ…あ!」
浴室の壁についている手を鷲掴みような形にして堪える。
触手のしごきもぬるぬるしながらスピードを増した。
「いいッ…!」
奨の肉茎が前立腺を捉えた。怒張がぐりぐりと押し当てられた事により、内側からぞわぞわする快楽に秀一は飲み込まれた。
「そこ…!」
逃げられない渦のような、怒涛の責めに意識が奪われそうになる。
『ここがいいのか?』
「凄い、飛びそうッ…!もっと、ああんッ…もっとぉ!」
すっかり大胆に欲を表した秀一は喘ぎながら奨を求めた。
何度も何度も突き上げを食らい、身体はギリギリ立っているようなものだ。
限界がやってくる。
「僕もう、あッ…イっちゃう!」
『いいぞ、たっぷり出せ、俺もーー中に出す』
奨の言葉に強い幸せを感じた。彼の全てを受け入れられるこの瞬間に。
「奨さん、好きッ…イく、イくぅうぅーッ…!」
『シュウ、愛してる…!ああッ!』
浴室いっぱいに二人の雄叫びが満ちた。獣のような激しい交わりの末、思いの丈の全部が放出される。
奨は秀一の体内に、自身を放つ。
秀一は触手に弄ばれながら、精液をびゅくびゅくと吐き出した。
「ふわ…」
お腹の中に熱いものが満ちて、秀一は眼を細めた。射精してしまうと強い疲労が襲ってくる。
「あ、もう駄目…」
そのまま秀一は気を失い、がくりと倒れた。
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