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第96話★

そろそれと手を伸ばして肉棒を握り、舌先でペロペロ。雁首の周りをぐるりと舐めて。 「んん、ご主人様ぁ…」 女装して恋人と交わるという倒錯的な行為に段々とうっとりしてきてしまう。 表情を蕩けさせ、秀一は夢中に奨の肉棒に舌をまとわりつかせる。 唾液を滴らせ、それでベタベタにしてしまいたい。 『気持ちいいよ、シュウ』 「ふぁ。ご主人様の、おいひい」 彼がそう言うと秀一の胸は喜びに満ちた。 今ならわかる。奨が食事の度に執拗に愛撫を繰り返した訳が。 愛する人を感じさせることは、喜びなんだ。 奨が秀一の腰に手を添え、引き寄せる。 「あッ!」 『俺にも舐めさせろ』 ドキンと秀一の胸が高鳴る。男性自身は既にスカートの中で勃起していたから。 ところが奨が舐め始めたのはーー 「ひゃッ!」 思わず秀一が声を上げたのは、奨の舌が触れたのが秀一のアナルだったからだ。 小さなすぼまりは、予測しなかった刺激にキュッと収縮する。 「やだあ、そんなとこ!」 お尻を振るとスカートがひらひらした。 しかし奨は秀一の腰を掴んで離さない。 『もっと腰を落とせ。舐めにくい。それに、ご奉仕が滞っているぞ?』 「う……だってぇ」 お尻の孔を舐められたのは初めてだった。くすぐったいような、なんとも言えない感覚にぞわぞわする。 身を震わせながら、秀一は再び口淫を再開する。 「んう…ふッ…」 口をぱっくり開けて喉奥へと導く。太くて硬い奨の男性自身で秀一は口がいっぱいになった。 「ん……おっひい」 先走りの苦味を感じながら、咥内に唾液を貯めて唇でのしごきを開始する。 最初はやり方がわからなかったが、段々と慣れてきた。 どうすれば奨が感じてくれるかは把握している。 だが問題は、奨からの愛撫が続いている事だ。後孔がじんじん疼いてきてしまった。 すっかり孔への刺激の虜になっている。 「ん、ん…」 彼に奉仕しながら、舐められるというもどかしい刺激に秀一は悶えた。 はやく、ガンガン後ろを突かれたい。絡み付く触手で性器をぎちぎちに締め上げて欲しい。 渦巻く欲望に耐える。

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