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「あっ、く……ぁあっ!」  一気に貫かれ、目の前が真っ白に染まった。あまりの質量に一瞬意識が飛びかける。  散々焦らされていたせいで、待ち望んだ絶頂は信じられない程強烈だった。身体がガクガクと震え、腰が勝手に跳ね上がる。 「は、キツいな」  足を肩に担ぐようにされて、身体が床に引き倒された。体内に埋め込まれた楔は大きく、先ほどまでのバイブとは比べ物にならない。床に背中がついた事で挿入が深くなった。その刺激にも感じてしまって、貫かれる度に声が洩れそうになり、慌てて手の甲で口を塞いだ。 「んっ、ふぅ、んんっ」 「はは、良い眺め、これが欲しかったんだろう?」 「んん……っ!」  蓮はそう言って笑うと、激しく腰を動かし始めた。パンッという肌を打つ乾いた音が部屋に響く。それと同時に結合部から漏れる卑猥な水音が耳を犯した。  先走りの液を零していた理人自身は縛られているにも関わらずビクンビクンと脈打ち今にも達してしまいそうだ。それを見て蓮の律動が激しくなる。最奥まで突き上げられ、腿がブルブルと震えた。 「んっ、ん、ふ……っんぁ……ぁあっ」 「……っ、すっごい顔してる。めちゃくちゃそそられるんだけどっ」  荒い吐息と激しさを増す動きに、確かな欲望を感じる。押し殺したような声で告げられた言葉に背筋に甘い痺れが走った。  ただ嬲る為じゃなく、すっかり欲情した蓮の顔がすぐ傍にある。  どうしよう、そんな顔をされたら――。  嫌なはずなのに、胸の奥が騒めいて仕方が無い。気が付けば、蓮の動きに合わせて腰をくねらせていた。嫌で仕方がないはずなのに、腰から下が勝手に動き、身体の奥が疼き始める。 「はっ、はぁっ、んっ、どうしよ……、蓮……ぁあっ、こんなの、ダメなのにっ、気持ちがいい……っ」 「っ」  自分でも何を口走っているのかわからないままに、蓮の背中に腕を回してしがみ付いた。 「――っ」  ほんの一瞬、蓮の動きが止まった。息を呑み、目が合うと突然、猛然と腰を使い出し奥深くを責め立てられて頭の中が白く染まる。 「あぁっ! んっ! あっ、すごっ!  ぁ、もう……ムリっぁあ、んっ!!」  蓮が腰を突き入れるたびにどうしようもなく喘ぎが洩れる。 「イきたいのか?」 「ぁっ、ん、んっ!」  返事は言葉にならなかった。目尻に涙を浮かべ、コクコクと激しく頷く。解放の時を待ちわびたソコは快感を通り越し、ズクズクと痛むくらいに張り詰めていた。  紐で縛られていなければもう何度も達していただろう。早く解放して欲しくて強請るように腰を揺らし首に腕を回して囁いた。 「早く、イかせてくれ……」  掠れた声は驚くほど甘く響いて、自分じゃないみたいだ。だけど今は――今だけは羞恥心など微塵も感じなかった。 「は、エッロ……っ」  蓮は息を詰めると、理人のモノに手を伸ばし根元の紐を解いた。途端にせき止められていた精が勢いよく飛び出して理人の腹を汚した。 「ふぁ、あああっ!!」  同時に蓮も理人の中に熱を放つ。 「んんっ、ぁあっ」 「はぁ……っ」  ビクビクと痙攣する内壁が、蓮自身を締め付ける。その感覚に眉根を寄せながら、最後の一滴まで注ぎ込むかのように数度腰を打ち付けた。 「ん……っ」  体内に広がる熱を感じながら、理人の意識はそこでプツリと途絶えた。

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