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結局その後、何度も体内に精を注がれ、ようやく解放された頃にはうっすらと日が昇り始めていた。  よほどスッキリしたのか透は電池が切れたかのように眠り込んでしまったが、理人はと言うと酷い有様だった。  散々抱かれた身体は全身が汗と体液でベタついていて、特に下半身はドロドロになっている。  あぁ、どうしよう……。 透にはダメだと言っておきながら我慢できずに、ついうっかり最後までヤってしまった……。  のろのろと気怠い体を起こすとスヤスヤと気持ちよさそうな寝息を立てて眠っている透の隣で両膝を立て、腕で抱え込んで項垂れる。  とてもじゃないが自分自身が信じられない。いつからこんなに我慢の利かない身体になってしまったのか。  しかも相手は従兄弟だ。幼い頃から兄弟同然に育ってきた相手に欲情してセックスしてしまうなんて、自分はどうかしている。  他人の精を体内に注がれて快感を得るなんて半年前の自分は想像もしていなかった。  それにしても――。寝顔だけ見ればまだまだ幼さの残る子供なのに、透にあんな獣のような一面があっただなんて知らなかった。 「童貞ってのは怖ぇえな……」  蓮のように巧みなテクニックと様々な道具で墜とされるのとは全然訳が違う。相手の事を気遣う余裕なんて持ち合わせておらず一心不乱に腰を振って自分の快楽のみを追い求める。  あれではまるで獣の交尾と同じじゃないか。あんな荒々しくて激しい行為は今まで一度も経験したことが無い。 あれはあれで、中々……。  思い出すとなんだかゾクゾクして来て、何を考えているのかと慌てて頭を横に振る。 「……はぁ」  取り敢えず、皆が寝静まっている今のうちにシャワーを浴びて来よう。もしも誰かにバレたら面倒くさい事になるのは目に見えている。  気怠い身体を無理やり起こして立ち上がるとドロリとしたものが太腿を伝った。 「チッ……どんだけ出したんだよ……」  舌打ちしながらベッドサイドに置いてあったティッシュで拭い、理人は足早に浴室へと向かった。

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