66 / 228

6-2

「くそ……は……っ、なん、で……っ」 もどかしさに身体を震わせながら、目には生理的な涙が浮かんだ。 はしたないと思いつつ、ズボンと下着を足から抜いて、床に放り投げた。机の上に手を突いて、自分の右手で双丘を割り開き唾液で濡らした指で後孔に触れる。そこはもう既にヒクつき、思ったよりもあっさりと自分の指を呑み込んでいく。 「ふ……っ、う……ぁ……」 二本の指を根元まで挿入すると、内壁を探るように動かした。一番感じるポイントには触れず、わざと焦らす様に周囲をなぞっていく。 「は……ぁ……、ん……ふ……っ……」 部屋に響く声が恥ずかしくて仕方がないのに、どうしても声を抑えることが出来ない。無意識のうちに腰が震えて揺れている事に気付いて愕然とする。こんなんじゃ淫乱だと言われたって仕方がない。 心でどんなに否定しても、体の奥底が求めてしまっている。 もっと奥に、あの熱くて太いものを突き入れてめちゃくちゃにしてもらいたい。 「はぁ、ん、ふ……っ」 そんな浅ましい欲望が膨れ上がり、理人は夢中で指を動かし始めた。もっと、奥に欲しい。もっと強い快感が。 蓮のモノを受け入れた時の、焼け付く様な快感を身体ははっきりと覚えている。 欲しい。もっと、もっと――。 貪欲に快楽を求めて激しく抽挿を繰り返していると、唐突に家のチャイムが鳴った。 親は仕事に行っていておらず、家にいるのは理人のみ。 一瞬、居留守を使おうかとも迷ったが、自分が先日商品を注文していたことを思い出し、慌ててズボンを履いて玄関へと向かった。 「こんにちは、シロネコ急便です」 「――はぁ、どうも……」 爽やかな声が眩しい。下肢にもどかしさを感じつつ、配達員のお兄さんから伝票を受け取りサインをしている間、妙な視線を感じた。 「……」 「……? どうかしました?」 「いや、この商品君のなのかなぁって思っ……い、いやっ何でもないですっ! じゃ、僕はこれでっ!」 伝票を渡すと、お兄さんは弾かれたように顔を上げ、脱兎のごとく去って行ってしまった。 「……んだよ……変なやつ」 何だったんだ?  首を傾げながらも、理人は受け取った荷物を抱えて部屋へと戻った。 もしかして、あの配達員の人はこの中身が何なのか気付いてしまったのだろうか? だとしたらかなり恥ずかしい。だが、今はそんなことよりも……。 ダンボールを前にして思わずゴクリと喉が鳴る。 はやる気持ちを抑えつつ、震える指で封を開けると中に入っていたのは、つい先日衝動的に頼んだアダルトグッズの数々だった。 数種類のバイブと、ローターが何とも言えない卑猥な色をしたコードで繋がっている。他にもアナルパール、コックリングなど定番のものに加えて、何に使うのかよくわからないものも入っていて思わず苦笑する。 どんだけ欲求不満なんだ俺は。 こんなものまで買って……。 自分で自分に呆れるが、一度火のついた身体が治まる事は無くて、理人は再びベッドに寝転がると服を脱ぎ捨てて下半身裸になった。そして手にしたバイブをじっと見つめる。 黒光りしたそれは何とも卑猥な形をしていて、スイッチを入れるとブルブルと小刻みに振動を始めた。 「は……っ」 想像しただけで期待に胸が高鳴る。ごくりと喉が鳴り、理人は躊躇いがちに秘部へと押し当てた。

ともだちにシェアしよう!