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「こんな生活続けてたら、死ぬかもしれん……」 「やだなぁ、大袈裟すぎですよ理人さん。それに、死んじゃったら困ります」  行為後、ベッドに突っ伏してぐったりとしながら理人が呟くと、瀬名は隣でクスリと笑って理人の髪に指を通した。 「お前なぁ、いくら何でもヤり過ぎだ! 何回も何回もサカりやがって……。高校生かよ」  恥ずかしいのと、腰が痛いので理人は枕に顔を埋めながらブツブツと文句を言ったが、瀬名は何処吹く風といった様子でニコニコと笑っているだけだった。 「ずっと名前で呼んで欲しいって思ってたんです。呼ばれたら凄く嬉しいだろうなって思ってたけど……あんな情熱的な告白までついて来るなんて……」 「ぁああっ、もう! 思い出すなっ!」  あの時は、無我夢中で雰囲気に流されてつい、口走ってしまっただけだ。だが、冷静になってみるとやはり恥ずかしすぎて瀬名の顔がまともに見られない。  土曜日の夜に家に戻ってから、月曜日になる今朝まで、部屋に籠ったまま一歩も外に出ていない。  あの後、何度も何度も求められて、眠って、目が覚めたらまた求められるという繰り返しだったのだ。  食事とシャワーの時以外はほぼ一日中繋がっていて、流石に腰が砕ける寸前だったが、それでも瀬名は止まらなかった。  この歳になって、あんな高校生のような真似をするなんて思ってもみなかった。 「好きって、言われるのと愛してる。じゃ全然破壊力が違いますよ。また、聞きたいなぁ」 「……もう二度と言わねぇ」  ニヤけた顔で言う瀬名を睨むと、瀬名はわかりやすくしょぼんと悲しそうな表情を見せた。そんな顔を見せられたら、困ってしまう。 「あーもー! そのうち、気が向いたらな! 何回も言うようなもんじゃねぇだろ」  照れ隠しもあってぶっきらぼうに答えると、瀬名は嬉しそうに笑った。  言葉一つで一喜一憂できる瀬名は、単純すぎる。  だけど、そんな瀬名が可愛くて仕方ないと思ってしまう自分も大概なのだ。  理人は苦笑いを浮かべると瀬名を引き寄せて、そっと唇を重ねた。

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