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「……本当だ」
「別に、ヤりたくねぇわけじゃない……。ただ、こんな場所だからのんびりしたいんだよ。誰が聞いているかもわからないし。……だから、あまりがっつくな」
「なんですか、それ……。言ってる事と、シてる事がチグハグじゃないですか」
呆れたような瀬名の口調とは裏腹に、その瞳には隠しきれない情欲が滲んでいて、恨みがましい視線を向けられるだけでぞくりと身体の奥が疼いた。
「そうか?」
ふっと笑いながら、理人は瀬名の肩に手を掛けゆっくりと体重をかけた。瀬名は逆らうことなく風呂の縁に身体を預ける。
瀬名の上に覆い被さるように身体を重ね、そっと唇を塞いだ。舌を差し込めば、瀬名は応えるように絡めてくる。互いの唾液が混ざり合い、飲みきれなかったものが瀬名の頬を伝う。
「ん……は……っ」
何度も角度を変えて互いを貪るようなキスを繰り返す。
瀬名の手が理人の背に回された。その手が愛おしそうに背骨をなぞり、理人はぞくっと身を震わせる。
「ん、ぁ、はぁ……」
吐息ごと奪うような激しい口付けに思考まで蕩けそうになる。
「はぁ、エッロ……のんびりしたいって言いながら、煽って……僕の理性を試してるんですか?」
もう我慢できないと呟いたかと思えば、いきなりぐわっと腰を持ち上げられて、縁に掴まるような体勢にさせられた。双丘を割り瀬名の熱い舌が秘部に触れる。
「……やっ、ちょ、待て……ッは、ぁ……っ」
瀬名の吐息が触れる度、身体がビクビクと震えてしまう。
瀬名はそのまま尻臀を掴むと左右に広げ、蕾の中に舌先を押し込んできた。
お湯の流れ出る音に混じってぴちゃぴちゃと濡れた音が響く。何時もとは違う開放的な空間だからだろうか?
この風呂場の近くでは、他の宿泊客が普通に会話をしながら行き交っていると思うと異様な興奮を覚えた。
「瀬名、ソコは、だめ……ッや、ぁっ!」
ちゅく、ちゅくと濡れた音を響かせながら熱い舌が奥へ入り込もうとしてくる。
「んっ、ふ……ッ、せ、なっ……それ、嫌だ」
「嫌? 嘘つき。気持ちよすぎて感じまくってる癖に」
恥ずかしくてしどろもどろになりながら訴えるも、瀬名は全く聞く気がないらしく尖らせた舌をヒクつくソコに挿し入れてきた。
「ふ……っん、んっ!!」
「凄いね。中、トロトロになってますよ? ここ、いつもより柔らかい」
言いながら乳首をきゅぅっと摘ままれた。同時にくちゅりと音がして深く指が沈み内部を掻きまわされ腰が砕けそうになる。
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