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「っ、……は……っ」 久し振りの感覚に、思わず吐息が漏れる。 瀬名のモノは大きいので、いつも挿入時には軽く痛みを伴う。だが今日はそんな事もなく、寧ろ物足りなさを感じる程だった。 「っは、……んん……っ瀬名……、気持ちいい、か?」 根元まで埋め込んだところで動きを止め、瀬名を見下ろしながら聞いた。 「……っ、ええ……とってもっ。理人さんの中……熱くてきつくて……っ」 突然、瀬名がグッと下腹部に力を入れ腰を掴んで下から突き上げて来る 「あ……ッ、ん……っく、ば、ばか……まだ、動くな……っぁあっ!」 「理人さんにも、気持ちよくなってもらいたいだけですよ」 「あっ、ああっ! んんっ、は……あっ」 リズミカルに腰を打ち付けられ、その度に結合部からグチュグチュと卑猥な音が響く。 「だ、だめ、だっそんな……っソコ、突いたら……ぁあっ!」 「こうした方が、奥まで届くでしょう?」 瀬名が的確に弱い箇所を突き上げて来る。そんな事をされたら、気持ちよすぎて手も足も出なくなる。 「はっ、んんっ、そこ……っもっだめ、ぁあっ!イく……出ちまう……っ!」 「いいですよ……イって。理人さんがイくところ、見せて下さい」 瀬名が律動を早め、激しく中をかき混ぜられ堪らず中をきゅうきゅうと締め付けた。 「や、やだっ、あ……ッ、イク、ああッ!」 目の前がチカチカとスパークし、理人の欲望が勢い良く放たれた。同時に瀬名も理人の中で果てたようだ。 2人分の荒い呼吸だけが部屋を満たす。瀬名は汗で額に貼り付いた理人の髪をそっと払い除けてくれた。 「はぁ、……っお前、な……人がせっかく……」 「すみません……我慢できなくて。ずっと、もどかしく思っていたんです……。すぐ側に居て、理人さんは僕だけを見ているのに、こうして触れられないことが……」 瀬名の指が理人の肌の上を滑り、首筋から鎖骨へと辿り、胸元の突起に触れる。 「ん……」 「何度貴方を、ベッドに引きずり込もうと思ったかわからない……」 「はは……。そうしてくれても、良かったんだぞ?」 苦笑しながら、瀬名の背中に腕を回した。互いに視線が絡み、自然と唇が重なる。 「……んん、……ふ……っ」 熱が混ざり合って心地がいい。このままずっと、この熱に溺れてしまいたくなる――。 「……っ、ん……っって、ちょ、お前っ! なんでそんなっ……元気なんだっ」 さっき二度も出したにも関わらず、瀬名のモノは理人の体内で硬さを取り戻していた。 「理人さんが甲斐甲斐しく世話をやいてくれて、三日も寝ていましたからね……。体力は充分すぎるほど回復してます」 言うが早いかつながった状態のまま足を持ち上げられグルンと身体が反転させられた。腰を高く持ち上げた状態で後ろから激しく突き上げられて、目の前に火花が散る。 「や、は……っ瀬名、……っ」 「理人さん……っ、は……っ、もっと、欲しい……」 「っ、あ……っ! やめっ、激し……っ、はげし……っぁあっ」 あぁ、駄目だ。なんだか何もかもが熱くて、気持ちが良くて……。 融けてしまいそう――。 瀬名の指先が理人の最奥に触れ、更に深く繋がった瞬間、熱い飛沫が体内に注がれるのを感じた。 *** 「すみません、理人さん……大丈夫、ですか?」 コツンと額がぶつかり、理人はゆっくりと瞳を開いた。瀬名が心配そうに顔を覗き込んでくる。 「ん……平気……だ……」 そう言いながらも呼吸が整わず、目の前がくらくらする。 「はれ? 瀬名が三人見える」 「はっ!?」 一体何を言おうとしていたのか。思考回路が上手く働かない。 「理人さん……もしかして僕の風邪……うつしちゃいました?」 「……っ」 そういえば、さっきから妙に頭がボーッとする。まさかとは思うが、瀬名にキスをした時点で既に風邪を貰っていたという可能性も無きにしも非ず。 こうして、今度は理人が寝込む番となったのであった。

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