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当日、指定された場所には理人と瀬名、そして何故か蓮の姿があった。 ナオミ達は少し遅れるとの事で、先に三人で場所取りをしておいて欲しいという連絡が入っていたので、適当にシートを広げて待つことにする。 その間中、ずっと無言の二人に挟まれていて居心地の悪いことこの上ない。 「おい、一体どういうつもりだ?」 「何がだよ」 「真紀の事、全然連絡も寄越さないで……一体どうなってる!?」 この間の蓮の話では10日以内と言っていた。丁度今日がその10日目。だが、真紀がどうにかなったと言う話は何も聞いていない。 「心配するな。もうすぐだから……。俺達は何も気にせず酒を飲んでればいいさ」 酒を飲むだけで、解決するのならこんなに長い事悩まされていない。文句を言ってやろうと思ったがいきなり瀬名に肩を抱かれ引き寄せられて、口を閉じた。 「理人さん、さっきからこの人と何をこそこそと話してるんですか?」 「い、いや……別にコソコソはしてねぇだろ」 「なんだ、ヤキモチか? イケメンなのに案外心が狭いんだな。よほど自信が無いのか?」 理人の腰に腕を回したまま蓮が、挑発するように鼻で笑う。 「うるさいな。一度理人さんを捨てた貴方に言われたくないんですが?色男は何をやっても許されると思ったら大違いですよ」 「それは昔の話だろう? 今は違う」 バチバチと火花が飛び交う。一体なにをやっているのかと呆れつつ身動きの取れない状況に困っていると、遠くの方からナオミ達が歩いてくる姿が目に入った。

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