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「あぁ、そうか。キミは周囲に人が居てバレそうになりながら犯されるのが好きだったね。すっかり忘れていたよ」 「ち、違っ!!」 そんな変態みたいな趣味は無いと否定しようとした瞬間、蓮がいきなり腕を伸ばして来た。顔の真横の壁に、勢いよく手をつく。 「違う? 本当に?」 彼の手がゆっくりと頬に伸び、指先が頬を掠める。慌てて大きく後退るが狭いトイレの中では身動きを制限されてしまう上に、蓮の身体が邪魔をして逃げられない。 「今更純情ぶるなよ。 お前が淫乱なのは僕が一番良く知っている。お前をそんな体に仕込んだのは僕だからね」 更に伸ばした手が、シャツに伸びてきた。軽く弾くようにしてその手を拒んだが、理人の心臓はバクバクと早鐘をうっている。 「ッ、俺に触るな」 じりじりと蓮の顔が近づいて来る。背が壁に当たり、仕方なく壁に張り付きながら蓮の視線から顔を背ける。 「いい表情だね。凄くそそられるよ。その目も、振る舞いも……。その身体も……」 蓮の吐息が首筋を撫でる。その感覚だけで、全身に甘い痺れが走った。 「……蓮、止めろ」 「おや、嫌なのか?  随分と強気じゃないか」 「当たり前だろ!? 場所を考えろ!!  誰かに見られたらどうするんだ!」 なんとかこの場から逃れようと身を捩る。しかし、蓮の腕がそれを許さなかった。 「お前が声を出さなかったら済むことだろう?」 「ッ……ふざけんな! 離せ!」 「いいね。抵抗されると益々そそられる。大人しくしてくれないなら……このまま犯すけど、いいのか?」 何処か冷めたような、それでいて内に情熱を秘めた目がじっとこちらを見つめている。

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