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「……あの……理人さん? その、……ちょっと……」 ベッドの上。 瀬名に後ろから抱き抱えられた状態で微睡んでいると、困ったように瀬名が話しかけてきた。 「何だよ」 「積極的なのは嬉しいんですが、さっきから理人さんのお尻が当たってて、僕のムスコが大変なことに……」 瀬名は言いにくそうに頬を掻いた。 「あぁ。なんだそんな事か……。安心しろよ、わざとだから」 ニヤリと口角を上げながら首を傾けて、そっと引き寄せ唇に触れるだけのキスをした。 「……ッ」 瀬名の表情が驚きに染まったのを見て、理人は楽しげに笑う。 「どうしたんだよ。まさか、あれで終わりとか言うつもりか?」 体を反転させ、瀬名の股間に指を絡めながら挑発的に見上げると、瀬名の喉仏が上下するのが見えた。 構わず熱く滾ったソコに唇を寄せ、口に咥えると喉の奥まで深く飲み込む。 「ん……っちょっ、理人さ……っ」 唾液を絡ませながら吸い付き、届かない所は手で軽く扱いてやると口の中で更に一回り大きくなった。 瀬名の手が、理人の髪に触れた。優しく梳いてくれたかと思えば、突然ぐしゃりと髪を乱してくる。その手の動きだけで瀬名が今どんな気持ちなのか伝わってきて、胸の内がくすぐったくなった。 「はぁっ……」 一度口を離すと、今度は口を大きく開けて、舌を伸ばし側面や裏筋を丹念に舐めていく。陰嚢を転がすように愛撫しながら時折口に含んでチュウっと強く吸うと瀬名が酷く色っぽい吐息を洩らした。

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