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⑥吹きかけられた甘い命令※
貫かれる快楽をこの体は知っている。物欲しそうにヒクヒクと疼くアナルに自らペニスを擦り付けて続きを欲しがっているのが、自分なのか、それとも画面の中の甲斐なのか、もうよくわからなかった。
「いいよ、自分で入れて」
とんでもないことを言われたのに、体が勝手に聞き入れようとする。乳首を強く摘まれ、そのまま座り込んでしまうと焔のペニスの先端とアナルがしっかりと触れ合う。
このまま、もっとそこに押し付ければ入ってしまうだろうか。少し前まで入っていたものだ。それに甲斐のそこはすっかり受け入れる気で、いやらしく収縮している。
「んっ、……うぅう」
力が抜けて座り込んでしまっただけ。そう自分に言い訳しようとしてみたが、座るだけでは上手く入らない。
「自分で広げて、ちゃんと支えて」
吹きかけられた甘い命令を脳が処理していく。左手でアナルをそっと広げる。やはり慣れているからか受け入れたばかりだからか、痛みなく広がる。そこに、右手で焔のペニスを掴んで押し当てる。
甲斐のペニスより太いし、たぶん大きい。こんなものが自分の尻に入っていたなんて信じられない。
……セックスしたばかりなのに、どうしてもうこんなになっているんだろう。
アナルに押し当てるとそこが期待に口を開く。それが恥ずかしくて、だったら早く入れてしまいたいと先に進める。焔のペニスの先端がわずかに入り込む。
こんな中途半端な状態では辛いのに、そのまま動けなくなってしまった。
「んっ……あ、うううっ」
「上手」
「ああっ!」
ご褒美とでも言うように焔の手が乳首を撫でる。まだ先端をほんの少し飲み込んだところなのに、胸への刺激で思わず中のものを強く締め付けてしまう。
「や、ほむら……むりっ」
「大丈夫、手伝ってあげるから」
そう言っても焔は胸への悪戯をするばかりだ。ぷくんと尖ってしまっているそこを指で摘まれ、突起を押し潰される。そんなことされると甲斐の体はビクビクと跳ねてしまい、飲み込みかけたものがジワジワと奥へ進んでいく。
これは、焔が悪戯するから入ってしまっただけで……自分の意思ではない。
何かにしがみつきたくても焔に背後から抱き抱えられている体勢ではそれもできず、不安定なまま、そのせいでちょったとした刺激で簡単に腰が跳ねる。
『ほむら、すき……すきっ』
『甲斐……可愛い』
画面の中で愛おしげに唇を重ねる二人を見ていられずに下を向くと、挿入の衝撃で白濁を零した自身が目に入った。
急に何もかもが恥ずかしくなって、焔の上から降りようとするが、その瞬間に下から突き上げられる。
「――あぁっ!」
「甲斐、絶対逃がさない」
「え、ちょっ……まってっ」
地を這うように低い声に、思わず振り向いてその表情を確かめかけて、振り向いた途端にキスされた。
「んんっ、……うっ……あっ」
腰を掴まれ、激しく体を揺さぶられると覚悟していたよりずっと奥まで焔のペニスが入ってくる。このまま内臓まで突き破られるんじゃないかと恐怖する一方で、甲斐のアナルはその先の快楽に期待するようにペニスにまとわりつく。
焔の上から逃げ出そうにも腰はガッシリ掴まれていたし、そもそも足に力が入らない。
そのままたっぷり貪られ、意識を手放した。
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