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第29話

湾曲した天井から滴る雫が水面で弾ける。 同心円状の波紋を描いて収斂する水たまりに、途方に暮れた影がチラ付く。 下水道のど真ん中で立ち往生するマヌケ四人。皆傷だらけだが、なかでもスワローは最悪。 「あの売女、やっぱ殺しとくんだった」 乱れた前髪の奥、真っ赤に冴える眸に確執の熾火がぶり返す。 「そうだよ、あのキズは俺がやった。プッシーご自慢のFカップに、ぴったりの銘を刻んでやったんだ。RIP……ゴミは|地獄穴《マンホール》へ。洒落がきいてんだろ」 「なんだってそんなひでえこと……」 「のぼせあがったバカ女が相棒にしろだのほざいたからさ。お前、会ったんだろ?わざわざご苦労なこったな、詮索好きめ」 道化て肩を竦める。 「なんて吹き込まれたんだか知らねーが、感じてたんならあいこだぜ。ぶっといナイフ突っ込まれて、びしょびしょに濡らしてちゃ世話ねーよ」 「よせ、聞きたくねえ」 数日前に会ったプッシーキャットの顔が過ぎり、強く遮る。 俺にスワローの仕返しをチクった時、アイツは本気で怯えていた。 自分よりひと回りも離れたガキにマジでびびって、赤の他人も同然の俺だけを頼みに縋り付いてきたのだ。 『ストレイ・スワロー・バードは悪魔よ』 胸元をはだけた悲痛な訴え。 裏切られた哀しみと怒りで醜悪に歪んだ形相。 複雑な胸中で押し黙る俺をよそに、スワローは高を括って続ける。 「あの手の女は大勢知ってる。たかが数回ヤッた程度で厚かましく女房ヅラひっさげて一番になりたがる、面倒くせえったらありゃしねえ。おまけに連中、欲しいもん手に入れるまで絶対諦めねえときた。火遊びで火傷すんのはお断りだね」 「だから思い知らせてやったのか」 二度と近付かないように。 二度と付き纏わないように。 スワローは過去に抱いた女に一抹の未練はおろか一片の愛着すら持ち合わせちゃない。プッシーキャットにはもはや何の関心もないと、酷薄な横顔が暗喩する。 一回でも寝た相手に、どうしたらこんな冷淡になれるのか不思議だ。 もっとも、俺の身近にゃ愛人を|輪姦《マワ》してから撃ち殺す外道もいる。 「縛ってねえ。殴ってもねえ。アイツが逃げなかったのは、俺にそうしてもらいたがってたからさ」 「強姦魔の理屈だな」 「知りもしねえで語るなよ」 「プッシーキャットはマジに怯えてた、お前の名前を出しただけで震えだす始末だ。アイツと何があったかは知らねーよ、どーせろくでもねえ男と女の諍いだろ。でもよ、フツーあそこまでするか?オンナの柔肌切り付けて、辱めるスペルを刻んで……やりすぎだよドン引きだ」 「女子供にゃ優しくしろって?」 スワローの価値基準は至ってシンプル。 敵か味方か、それだけだ。 干渉が過ぎて一線をこえれば、女子供にも容赦しない。 実際敵と判定されたプッシーキャットは復讐され、二度と消えない罪人の烙印を刻み付けられた。 スワローが悪戯っぽく小首をかしげ、挑発するような流し目を投げてよこす。 「傷痕見たってこたァ、テメェも誘惑されたのか。抱かなかったのかよもったいねェ、せっかく童貞捨てられたのに。俺の中古じゃ勃たねえか」 脳裏が灼熱に染まる。 次の瞬間、身体が勝手に動く。壁に半身を預け、なんとか姿勢を維持するスワローの胸ぐらを掴む。 「……オンナをキズモノにしたゲス野郎が。同情できねえ、身勝手な理屈だな」 思い出すのは化粧が溶け崩れた汚い顔、俺にしがみ付く手の小刻みな震え。 いくら虚勢を張ったって、痛みと共に刻み付けられた恐怖は消せやしない。俺はそれをよく知ってる。 『ねえ、火を貸して』 あの時、気付いちまった。 煙草の火を移す時、一瞬近付いて遠ざかっていくプッシーキャットの顔。 弱々しく伏せた睫毛はしっとり濡れ、何日も泣き腫らした瞳は赤く潤んでいた。 シガレットキスの煙たい後味がわからなくなるほどに、あの瞳は俺を動揺させた。 女は苦手だが、女の泣き顔はもっと苦手だ。 胸ぐらをギリギリ締め上げ、水たまりを蹴散らし迫る。 「テメエは寝た女を辱めた。犯して貶めて、惚れた男の前で脱げねー身体にした。それがルーキー一番手、ストレイ・スワロー・バードのやりくちかよ?」 「童貞がえらっそうに」 「言ってろ非処女非童貞。抱いた女を泣かすクズよか抱けないビビりのがマシだ」 「何、マジ惚れしちまった?おもしれー趣味」 器用に片目を眇め、左右非対称の笑みで嘲る。 「テメエ……」 親指と人さし指を輪っかにした右手を掲げ、そこに反対の人さし指を通す。 最低に猥褻なジェスチャー。 「女性恐怖症克服おめっとさん。シャンパンでも開ける?」 堪忍袋の緒がブチ切れ、スワローの顔面めがけ力一杯拳を振り抜く。 それを阻んだのはドギーの一喝。 「状況よく見ろ!!くだんねえ喧嘩は後回し、表に出てからだ。今は全員無事逃げきるのが先決、大体抱いた犯した中古だキズモノだガキに聞かせる話じゃねー」 ……正論だ。 ドギーはガキの耳をぴったり塞いでいた。ガキはでかい目をきょときょとさせ、不安そうに俺とスワローを見比べている。 「…………ッ」 委縮しきった反応が檻の中のガキどもとだぶり、苦い自責が胸を貫く。 「……悪かった」 二人に向き直り、素直に詫びる。 「……わかりゃいいさ」 ドギーがほっと表情を緩め、ガキがおずおずと首を振る。 「って、どこ行くんだよスワロー。そっちは逆……」 「ダドリーとケリ付けにいく」 「まだンなこと言ってんのか……そのザマでなにができるってんだ、頭冷やせよ」 ドギーがあきれかえる。俺も同感。 しかしスワローは聞く耳持たず、壁で肩を擦るようにして、来た道をゆっくり戻っていく。 「ヤリたい放題好きにされて、このままおめおめ帰れっか。テメエらは勝手にしろ、ドギツい匂いをたどりゃじきマンホール、そこから出れる」 「待てよ」 「おいおい考え直せ、犬死には犬に失礼だぜ。せっかく拾った命をドブに捨てんのか、ライフはとってこいできねーぞ」 ドギーとかわるがわる窘めれば、スワローが中指をおっ立てる。 「いまさら心配したフリ?うぜーよ実際。俺たちゃなんだ、仲良しこよしのダチんこか。連れションがてら倅のサイズや小便の飛距離でも張り合うか。ちげーだろ、たまたまツレんなっただけの寄せ集めだ。てこたァ、お互いに義理立てすることもねー訳よ」 お前らに行動を縛られる謂れはないと、かたくなな背中が突っぱねる。 くそ、手が焼ける。糸が使えたら無理矢理引っ張ってくのに…… 「もともと組合がおっ付けた、余りもん同士の仮のバディ。お望み通りコンビ解消、たったいま自由にしてやる。喜べ劉」 「は?」 「お前はフリーだって言ってんだ」 突然コンビ解消を言い渡され思考停止。 スワローは足を引きずり、壁に手を付き、不安定に浮き沈みする上半身を辛うじて支え反対方向へ戻っていく。 冷えきった脂汗、青褪めた顔色。 輪姦のダメージとドラッグの後遺症に苛まれながらも決して歩みは止めず、顔を上げて前を向き、余力をふりしぼって足を運ぶ。 凄まじい執念。 何がコイツにそうまでさせるのか、理解に苦しむ。 「ンな一方的に……」 「どーせ嫌気さしてんだろ?顔見りゃわかる」 図星を突かれ反論に詰まる。 確かに、スワローを嫌悪していた。 呉哥哥のお達しとはいえこんなやることなすこととんでもねえヤツと組まされるなんてウンザリだと不運を呪いもしたし、早く手を切りたいと願ってもいた。 でもコイツは、俺を見捨てなかった。 さんざん悪態を吐いて貶しはしたが、行きずりのドギーと手を組んでまで、ドジ踏んで監禁された俺を救いにきた。 風評で流布する野良ツバメの性格上、足手まといは切って捨てそうなもんなのに。 ナイフの回収が目的でもデカい借りを作っちまった手前、見捨てるのは気が咎める。 『野良ツバメがどんなヤツか、テメエの目で見てこい』 偉そうにふんぞり返る呉哥哥の命令が、鼓膜の裏側に殷々と響く。 俺の仕事はまだ終わっちゃない。 スワローがどんなヤツか推し量るには、その決断の行方を最後まで見届けなきゃいけない。 それがどんな無茶苦茶な選択だろうが、他人の理解や共感を撥ね付ける荒唐無稽な行動だろうが、自分の目でしっかり見届けて判断をくだすのが俺の仕事だ。 たとえばこんなところで、この程度で終わっちまうヤツなのかどうか。 大逆転の奇跡を起こし、見事コヨーテ・ダドリーを討ち取ってみせるのか。 『俺ァてめえを買ってるんだ、劉。お前はとりわけ危険に敏感だ。やべーヤツには鼻が利く。そのお前が、直に目で見て肌で感じたそのままを報告してくれ』 そんな奇跡が起きるならこの目で見てみたい、最高にスリリングなその瞬間に立ち会いたいと、後ろ暗い高揚感でガラにもなく胸が騒ぐ。 呉哥哥の命令に縛られちゃいるが、コイツを一目見たときから何をしでかすかわからない型破りの危なっかしさに心を掴まれてるのも否定できない。 「タグまでかっぱがれて……やられっぱなしで終われっか」 野良ツバメは誰のいいなりにもならず、まっしぐらに嵐にきりこむ。 「マワされて、ハメられて、嬲られて。男娼上がりでも受け専でも好きにほざけよ……けどな、連中はいっこ勘違いしてる。俺は絶対に、死んでも|対価《ヴィクテム》をむしりとる。|マヌケなやられ役《ヴィクテム》で終わる気はさらさらねえ」 自慢の翼がボロボロになろうが、運命が決めた番とはぐれようが。 脅威を捻じ伏せさらに高く飛ぶ渇望やまず、自ら死地へ突入していく。 「ヤング・スワロー・バードはタダでヤれるほど安かねえって思い知らせてやる」 剥きだす笑みにたゆまぬ闘志を滾らせ、拳で壁を殴打。 |唯一《ロンリー》|無二の《オンリー》|孤高のツバメ《スワローバード》。 俺とは正反対の生き様に対する強烈な憧れと反発……結局のところ、俺も裏社会でしか生きられない人間なのだ。 片足が水たまりに突っ込み、飛沫がはねる。 ドギーがスワローに付き纏い、ぐるぐる回りながら頭をかきむしる。 「あ~そうかいそうかい安売りしてねーのは耳ダコだ気持ちはわからなくもねーが今は引け、ヤク抜きして出直すんだ!」 「わかる?鉄格子に食い付いて、俺が小便飲まされるのガン見してたヤツにか」 「ぅぐっ」 「ひとりでもやる。テメエらは邪魔だ、とっとと消えろ」 焦燥に襲われ翻意を促すドギーを一蹴、前によろめきでるスワローを体を張って止める。 「~~っ、自分勝手もいい加減にしろ!お前だって見たろあの状況、檻から放たれた猛犬と狂人が入り乱れて今頃修羅場のまっただなか。今さら戻ったって巻き込まれて命落とすのがオチ、どさくさ紛れにせっかく逃げてきたのが水の泡だ。日を改めて仕切り直すっきゃ」 「その間にトンズラこかれたら?別のヤツに先越されたら?どうやってコヨーテ・ダドリーにツケ払わせる」 コレを逃がしたらもうあとがない。 「いま戻っても生きてる保証ねーぞ」 「殺してねーのに死んでたまっか」 コヨーテ・ダドリーの生死は不明だ。 脱出時の状況を鑑みるに、生きている可能性は五分五分。 でも、もし生きていたら? 雲隠れされちまったら? 悪趣味な興行を打ち、闘犬を見せ物にし、多くの犬を閉じ込め飢えさせ虐待し、挙句に罪のない女子供、マヌケな賞金稼ぎを監禁して嬲りものにし、スナッフポルノで荒稼ぎしていた極悪非道のサイコパスが再び世に放たれちまったら? あの手のビデオは変態に需要がある。 今逃がしたら、コヨーテ・ダドリーは必ずまたどこかで同じことをやらかす。 「……一緒に行かないの?」 困惑しきったガキの疑問。 ほんの数十分前まで、鎖付きで檻にぶちこまれてたのに。 さんざん惨い光景を見せ付けられ、次こそ自分の番が回ってくるんじゃないか怯えてたくせに、コイツはまだ、他人を心配できるのか。 コヨーテ・ダドリーを野放しにしたら、このガキと同じ被害者が増える。 また見殺しにするのか。 これからも見殺しにし続けるのか。 ガキに犬をけしかけビデオに撮る、邪悪な男を許すのか? 「知らんぷりは得意だろ?引けよ」 撮影現場を見られた当て付けか、スワローの嫌味がストレートに心を抉る。 ドギーの傍ら、ガキの澄んだ目に映る顔が葛藤に歪むが、ここで逃げたらダメだと顎を引いて立ち塞がる。 「相棒ヅラすんな、お呼びじゃねーよ補欠は」 「いやだね」 「ブチ殺すぞ」 「その体でか」 わざとらしくせせら笑ってやりゃ、案の定不愉快げに奥歯を軋らせて告げる。 「……車ン中でやったこと、ばらすぞ」 喉にかたまりが支える。 ドギーとガキが怪訝な顔で、正面切って対峙する俺たちを見比べる。 車内の出来事を引き合いに脅迫され、沸き上がる恥辱と怒りで拳が震えだす。 「もういい、ほっとけ!戻りてェなら好きにしろ、コヨーテにまるかじりされちまえ!」 とうとうドギ―がブチぎれ、憤然と踵を返す。 「ラッキー、報酬山分けしねーでいい」 「死体埋める穴は深く掘れよ、片足あげて小便ひっかけてやる!」 悔しまぎれに捨て台詞を吐くドギーと野次るスワロー、脱力の茶番劇を眺めて盛大なため息に暮れる。 「早く来い|蜘蛛男《スパイダーマン》、野良ツバメと心中する気か!?」 「……あー。まあな」 「はあ!?」 今のスワローを止められるのはご執心の相棒くらいだ。 だからどうした。 偽物にゃ偽物の、パシリにゃパシリの意地がある。 こんなヤツでも一応は命の恩人、借りを踏み倒して行くのは気持ちワリィ。 「お前はガキを頼む。見たとこたいした怪我もねえが、外の医者に診せてくれ。犬は……獣医か?早く行ったほうがいいぜ」 「考え直せ、死にたがりに付き合って地獄へ戻るこたねー」 「お兄ちゃんたちも行こうよ」 「まだやることが残ってんだ」 遠慮がちに訴えるガキの頭をなで……るのはやめ、代わりといっちゃなんだが、ドギーがおんぶした犬の頭をさすってやる。 「あとで高級ドッグフード差し入れてやる」 わふ、と息だけで吠える犬。しっぽを振りかけて力尽き、静かに瞼をおろす。 倉庫に並ぶ鉄の檻が瞼に浮かぶ。 ガキを売り飛ばす手伝いをしたあとガキの頭をなでる、そんな偽善は働けない。 ライターで穂先を炙った煙草を斜に咥え、とことん世話の焼ける相棒に落ち着き払って呼びかける。 「スワロー」 「あ?」 鋭く手を撓わせ横っ面を張る。 「これは俺の分」 さあ、ツケを払わせろ。 平手打ちの勢いにへたりこむスワローを見下ろしがてらゆっくり紫煙を燻らし、血中に溶けて循環するニコチンの酩酊を楽しむ。 「てっめえ……」 人さし指と中指の間に煙草を挟み、長い吐息に乗せて煙を拡散。 吹きかけられた煙にたまらずむせるスワローへ急接近、もう一度煙草を咥えて深く吸い込み、口腔を苦い煙で満たす。 すかさず胸ぐらを引き上げ、萎える罵倒がとびだす前に強引に口を塞ぐ。色気もへったくれもない、噛み付くようなキス。 「~~~~~~~んぅっ、ぐ」 歯があたり唇が切れる痛みに、数日前のシガレットキスがフラッシュバック。 穂先を合わせた一瞬、俺へと乗り移った私怨の種火を丁寧に掻き起こし煽り立て、たらふく煙を食わせる。 ドギーとガキはぽかんとしてる。俺が突然おかしくなったとでも思ってるんだろうが、生憎と素面だ。 キスも知らねー受け身の童貞とさんざんコケにし倒された恨みを、今こそ晴らす。 口のキズにしみて痛いのか、息苦しそうな顰め面になれども許さず、息を奪い尽くす勢いで貪り、咽喉で十分に醸した煙を注ぎ込んだあと…… 舌を噛む。 「――――く、」 血の味の広がりに吐き気を催すが我慢し、ドン、とスワローを突き飛ばす。 水たまりに弾き捨てた吸い殻がジュッと蒸発。 「今のがプッシーキャットの分」 帳尻合わねーけど。 「……ッ、意味わかんね……」 スワローが薄赤く滲んだ唾を吐く。 俺にキスされたのがよっぽど衝撃だったと見え、呆然とした表情……犯された生娘みてえに虚脱しきった顔をさらす。 ざまあみろ。 「これでチャラにしてやる……って言てえとこだけど、ぶっちゃけまだ腹立ってる。舌噛み程度じゃ足んねーな」 柔くて固い唇の感触が気持ち悪く、くりかえし唾を吐く。 野郎とキスすんのは初めてだ。オーラルセックスなら経験あるが、自慢にもなりゃしねえ。 スワローは痛みに強い。正攻法で行ってもダメだ。 世間をなめくさったガキにお灸を据えるには、コイツがまだしてなくて、俺にされたら一番いやがることで仕返すっきゃない。 すなわち…… 「オンナも抱けねー童貞に唇奪われた気分はどうだ、|燕子《エンズィ》」 目には目を。 歯には歯を。 セクハラにはセクハラを。 貴重なファーストキスをくれてやったってのに、スワローは喜ぶどころか歯軋りし、今にも殺したそうにこっちを睨み付けている。 車の窓ガラスに映った俺とそっくり同じ顔。手酷く恥かかされた屈辱の表情。 まったく気分がいい。その顔が見たかったんだよくそったれ。 「大人なめんなクソガキ」

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