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見回り

「ん〜……異常はなさそうだね〜。蛍光灯も全て点灯中……っと」  ダルダルとやる気なく進んでいく桜和は本当に『見回って』いるのか心配になる。 「大丈夫そうだし、生徒会室戻って片付けして今日は帰ろっか」 「ああ」  結局使わなかった懐中電灯を片手に桜和はスタスタと歩き出した。  ところが、桜和が階段のところで曲がり、その姿が壁に消えた途端、視界が闇に包まれた。 「……桜和」 「わぁゴメン、そんな声に怒りを込めないで。電気消してみただけじゃん?」  パッと明るく再び蛍光灯に照らされる廊下。ほんの一瞬で闇に慣れてしまった目には少し痛い。 「早く帰らないと本当に校内に閉じ込められるぞ。下らない悪戯なんかしてないで早くしろ」  結果として、俺たちはもっと狭い範囲に閉じ込められるのだが、今はそんなこと、知る由もない。

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