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衝撃

「かっ…………かかか、神楽先輩っ!? ど、どどど、どうしたんですか、車椅子!」  あわあわと目を回す鵜野。今にも卒倒しそうな勢いだ。 「ウサちゃん落ち着いて下サイ。確かに慌てる気持ちは解りマスが。……神楽生徒会長、どうしたんデスか」  慌てる鵜野と至って冷静な佐神。対照的すぎる。 「生徒会室でコケて踝にヒビ入った」 「ええええええええええええっっ!?」 「ウサちゃん」 「んむぅっ!」  叫びまくる鵜野にとうとう痺れを切らしたらしい佐神が鵜野の口を塞いでしまう。 「神楽はドジだからねぇ……慌てて立ち上がってそのまま椅子に足を引っ掛けたんだよ。そしてそれを黙って校内点検。馬鹿だよねぇ」 「……桜和」  車椅子を押していた桜和をジロリと睨む。効果なんて皆無でニコニコしてるけど。 「……ところで神楽生徒会長」 「ん?」  不思議そうな顔をする佐神を見上げるとじっと首元を見ている。 「首のガーゼはどうしたんデスか?」 「「げほっげほ!」」  思わぬ打撃を受けた。桜和と二人揃って噎せる。 「………あー……納得デス」  遠い目をして笑う佐神。悟った顔をされる。あああ、もう!! 鋭すぎなんだ、お前は! 「お熱いのは微笑ましくていいデスが、ほどほどにお願いしマス、桜和副会長。ウサちゃんいるんで」  お前は鵜野の保護者か、佐神。

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