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第七章 竜也の愛
ベッドの上にしゃがみ込み、朋は竜也の唇を夢中で吸っていた。
吸っては放し、舐めて、しゃぶって、キスをした。
そんな朋を、竜也は優しく受け止めた。
「キスは、好き?」
「……はい」
「じゃあ、いっぱいしてあげる」
深く繋がり、舌を絡めて、歯列をなぞり、口づけた。
「あぁ……。あぁ!」
のぼせ、極まって仰け反った朋は、その白い首を竜也にさらした。
それを合図に、竜也は朋の唇から首筋へと愛撫を移した。
そっと舌先でなぞり、可愛い耳たぶを食む。
そのたびに跳ねる朋の体は、充分に拓かれているようだった。
(父さんが愛した、体か)
そんな風に思わないでもなかったが、竜也はただ、その敏感な反応を喜んだ。
自分に肌を許してくれる、朋の心に感謝した。
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