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第七章・2

 いやらしくならないように気を配りながら、竜也は朋を愛した。  唇で、触れる。  軽く吸い、少しだけ舐める。  そうするだけでも、朋の小さな乳首はぷくんと腫れてくる。  執拗に弄る必要も、なかった。 「はぁ、あぁ。ん、ぅんん。うぅ、んん!」 「可愛い声。もっと、聞かせて」 「あ、そこは! んぅ、あ、はぁ! ヤだ、ダメ。き、気持ち、い……!」  カフェでの姿が嘘のように、朋は素直に情欲をぶつけてくる。  そんなギャップもあって、竜也の心はどんどん熱を上げてきた。  ミステリアスで、陰があって。  ちょっぴり生意気で、だけど……。  だけど、やっぱり魅力的なのだ。  こうして肌を合わせて、改めて竜也は感じた。 (ああ。多分、一目見た時から魅了されていたんだ)  胸の奥から、熱と共にどうしようもない切なさがせり上がってくる。  この瞳も、髪も、白い内股も爪先も。  全てが今、私のもののはずなのに、苦しい。  素敵な恋人たちと、同じようなひとときを過ごしてきたはずなのに。  これまでにない特別な感情を、竜也は朋に抱いていた。

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