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第七章・3
喘ぐ朋の腹が、淫靡に波打っている。
そっと指を蠢かせてみると、朋の後膣は甘い体液で濡れている。
オメガ特有の愛液が、竜也を誘う。
瞼を閉じ、深く息を吐いた。
もうこれ以上、耐えることができない。
竜也は少し体を浮かせて、朋と距離を置いた。
「朋。スキン着けるから、待って」
「い、イヤ。このまま、して!」
「だけど」
「僕、いつも発情抑制剤とピル、飲んでるから……!」
腰を擦り付け、朋は可愛くおねだりをする。
避妊にこれだけ気を付けているのは、他でもない父・正吾のためなのだろう。
そのことが、また竜也の胸をチクリと刺したが、すぐに気を取りなおした。
「じゃあ、行くよ?」
「竜也さん……ッ!」
しがみついてくる朋に、竜也は慎重に腰を進めた。
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