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第十九章 君と笑顔でいたい
そのしなやかな体を竜也に絡ませ、朋は甘い声をこぼしていた。
「う、ん、ん。あっ、あっ、はぁ、あ!」
「可愛いよ、朋。とっても素敵だ……」
彼の体を穿ち、腰を揺する竜也。
朋の柔らかく吸い付く体内に、その身が全て吞み込まれそうだ。
「朋、好きだ。誰よりも、愛してるよ」
「あ、うぅ、ん。竜也、さぁ、んっ!」
竜也の言葉に、朋は震えて精を吐いた。
もうこれで、三度目だ。
きめ細かな肌を撫でさすりながら、愛をささやきながら、竜也は朋を抱く。
そうすることで、彼は安心できるからだ。
勇生たちに植え付けられた恐怖を、忘れることができるからだ。
そんな心配りをしながら、竜也は朋を悦ばせているのだが。
「あ、朋! ごめん、出……ッ!」
竜也もまた、彼の体に溺れていた。
こらえる余裕がないほどに、搾り取られていた。
「あ、あぁ、あ! はぁ、あぁあん!」
朋の体内に竜也の精が不意打ちで放たれ、彼はよく通る声を上げる。
(ああ! 僕の中に、竜也さんが……!)
足先をぴんと張り、背を反らせて、朋はエクスタシーに浸った。
優しい竜也の腕に抱かれて、余韻を味わった。
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