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【SIDE:M】

 昨夜は一人きりだったベッドに佐藤くんを引き込み、俺は自分から服を脱ぎ捨てた。  日が落ちて部屋の中はすっかり時期相応の肌寒さに包まれているけど、火照った思考が冷気を全く感じさせない。  きっちりと着込まれた佐藤くんのシャツのボタンを順番に外しながら、俺は疼くおしりに力を込めた。  うっかり油断したら、が溢れてきてしまう。 「理人さん……」  生まれたままの姿になった俺の身体を優しく押し倒しながら、佐藤くんがうっとりと目尻を蕩けさせる。  そしてに伸びていこうとした手を、俺は慌てて引き留めた。 「……いらない」 「え」 「もう、やってある……から」  佐藤くんの人差し指を掴み、自らそこへと導いていく。  閉じていた膝を割り開き、露わになった割れ目に指先を埋めると、くちゅっと鳴いた。  炎に包まれたように熱くなった顔が、見開いたままの佐藤くんの瞳に反射する。 「もしかして、自分でローション仕込んだんですか……?」  佐藤くんの声は上ずっていて、でも、俺を見下ろす瞳の奥は熱く燃えたぎっている。  こくりと頷き、手を伸ばすと、僅かに勃ち上がっていたそれがピクリと震え、硬くなった。 「英瑠のこれ……欲しかったから……」  自ら膝を抱え上げ、涎を垂らす蕾を、愛する人の前に晒す。  佐藤くんの尖った喉仏がゆっくりと上下するのを見届け、俺は強請った。 「優しく……して」

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