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   ――斉藤課長。 快斗と知徳が所属している課の長であり、同僚女子たちに 『エロフェロモン垂れ流しの、セクシー番長』  と言わしめるほどの、男前な壮年男子。  三十代の時に一度結婚歴があるもののその後は独身を貫いており、五十代に入っているとは思えない若々しい容姿と雄のフェロモンを漂わせていることから、斉藤課長の『人生』という名の隣の席を、虎視眈々と狙っている女性の影が常にちらついて見えていた。  が、実はその部下でもある快斗と褥を共にしていることは、二人だけの秘密なはずだ。 「どう、して…」  酔いが回り、くらくらする頭で快斗が紡げた言葉はそれだけだったが、馬乗りの体勢を続けている知徳には、その呟きだけで快斗が何を知りたがっているのかが分かったようだった。 .

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