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「やっぱりそうなんじゃないッスか! だからはじめっからっ」
「…ナニ考えて、その気になってるのかは知らねぇけど」
熱の入った口調で言い募る知徳に対して、ひやりとするような冷たい口ぶりで話しかけると、涙で潤んだ瞳にさっと怯えの色が滲み出る。
(そういう所は、普段通りなのに)
ベットに身を預ける自分の上でマウントを取る知徳は、いつもの頼りなさを無くしてしまったかのように積極的で、男らしく写った。
それが酔いのせいなのか、はたまた男相手に欲情しているせいなのかは分からないままだったが、ふとした瞬間にいつものヘタレな知徳の影を見つけた快斗は、内心で安心し、話し口を和らげた。
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