酔うと本性が出るのか？ 　だとすれば今後こいつと飲む時は深酒禁止、と思う快斗の唇を吸う知徳に、 「だから酔うと勃たない」 　と言おうとすると、 「好きです」 　と間近で囁かれ…跳び跳ねた鼓動のせいで喉が詰まり、声が出せなくなる。 「好き――好きなんです…だから…」 　はぁ…と、欲情して乱れる吐息と共に、熱い囁きを吹きかけられた体が――快感を覚えたかのように、ゾクゾクッ！　と戦慄いた。 （ウソだろっ!?） 　前後不覚に陥るまで酔っていたはずなのに、股間の辺りが俄に騒がしくなる感じがして、焦りのような胸騒ぎが快斗の目を完全に覚まさせた。 .