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第4話
副作用の説明は受けてきた。けど、想像したものと実際は違ってて。僕の想像力も大した事ないな、副作用について軽く考えすぎてたなと思った。
とにかくお尻が疼く。じっとり濡れてきていて、穴から冷たいものが伝ってきている。発情期みたいになると説明を受け、1回抜けば落ち着くんだろ程度の気持ちだった。
違う。これは前の性器じゃなくお尻の穴をどうにかしなきゃ静まらない感じだ。初めての感覚だけど多分そう。
俊に直接病院に行った事を話そうとここに来たことを後悔してる。自分のアパートに戻って電話で話すれば良かった。ごめんな俊の部屋でこんなことして。
申し訳ない気持ちはあるものの、垂れてくる液と疼きでどうしようもなく、ズボンを下げて、ソッと後ろの穴に指を伸ばした。
真っ暗い寝室に入って、様子を見る為電気を点けると、亮ちゃんが顔を真っ赤にしていて、呼吸も浅く苦しそうにお尻に手を伸ばしてるのが目に入った。
「なんっ、で、ノックもしないで入ってきたの!僕…見ないで…、入らないでって、言ったじゃん!お願いだから1人にしてよ…」
普通に喋るのも辛そうだ。さっきまでもやもや考えてたのが嘘みたいに迷いがなくなり、亮ちゃんに近づいて座る。
「俺にも手伝わせて」
「やだ!汚い!見ないでっ、お願いだから出ていってよ、僕、俊にこんなとこ見せる為に来たんじゃないんだから!」
多分いっぱいいっぱいになってて、ヤダヤダと頭を振る亮ちゃんは、いつも僕のが数日先に産まれたお兄ちゃんなんだからなって少しだけ俺に威張ってくる亮ちゃんではなく、年下にみえて可愛いらしかった。普段お兄ちゃんヅラしてこられるのも満更ではないし。
白い頬が蒸気して目も涙目になって見ないでと訴えてくる。ゴクリと自然に生唾を飲み込む自分に驚いた。亮ちゃんをそんな目で見たことはなかったはずなのに。思わないようにしてただけなのかもしれない。あまりに近い存在だから。
「ほんとにヤダよ、ひっく、見ないで見ないで俊にこんな姿見られるのほんとに無理だから早く出て、俊の、へっ、部屋でごめんだけど出てよ」
本格的にしゃくりあげて、でももう我慢出来ないって感じで亮ちゃんの指がお尻の穴にすんなり1本のみ込まれていった。出たり入ったりする亮ちゃんのむちっとした指ばかりを見つめてた。ここの今指が出入りしてる狭い場所に俺のが入るんだ…。
「俊、はぁっ、落ち着いたら、話に行くからっ」
「亮ちゃん、俺のが指長いから、イイ所見つけてあげられると思うんだ。手伝わせてよ」
信じられないって顔をした亮ちゃんの手をお尻から離して、指にコンドームをつけてから挿れる。
一応ね、自分でする時処理が面倒だなって時用にコンドーム置いといて良かった。ゴムの潤滑油もあるから亮ちゃんのお尻傷つけなくて済むかなって咄嗟に考えられた俺偉い。
両手をつけて獣のような体勢から崩れてハフハフ肩で息をし始めた亮ちゃん。不安だよね、自分から言い出したものの急にこんなことになって。
尻を弄ってない方の手を使って、少しだけ欲情を含んだ性器も触る。初めてのお尻の感覚に戸惑うだろうから前からも気持ちよくなってほしくて。
いつもなら部屋に暖房をつけなきゃいられない寒さのはずが、布団に入らずとも熱かった。ゴムを通しても亮ちゃんの内部が熱いのが分かる。幼なじみの、今まで触れた事のなかった体の奥深くを触ってる事に対しても興奮してる自分がいてとにかく熱い。
「はぁっはぁっ、俊、音がやだ」
亮ちゃんの濡れきったあそこからは指を出し入れする度くちゅくちゅ音がした。愛液が溢れてきてシーツに染みを作っていた。
「こんなの知ら、ない、もぉ、ムリ…」
前から白濁が飛び出し、お尻もきゅんきゅんに締め付けてきた。こんなに締め付けられたら連られてイッてしまう気がする。寝室に入ってから何度目になるか分からない生唾を飲み込む。あまりの音に亮ちゃんに気づかれたかもしれないと思った。
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