時は遡る。 あれは1ヶ月くらい前だったっけ？夏休みに入る少し前 「なぁ、今日の内科健診に来る医者いつもと違うらしいぜ」 クラスメイトの佐伯仁が、めんどくさそうに窓辺を眺めるオレに声かける が、オレは興味ない 「で？」 「で？って気になんない？」 「別に」 「あいかわらずつれないねぇ、お前」 「うるせ」 内科健診、なんともめんどくさい行事だと思うサボれば、、なんていう考えもよぎるが絶対参加行事？だとかで後日、わざわざ来院しなきゃいけないのはもっと面倒 で登校したが、この待たされている時間ってのは実に気だるい しかも廊下でずらりと一列並べられてみんな廊下に座らされてかなり間抜けだ。 「次、来栖幸さん」 やっとオレの番。終わったらサボろ 「はいはい…来栖でーす。入ります」 扉を開ける そこにいたのはアイツ。更科だ