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内科健診2
更科蓮…ヤツと目が会う。どちらかというとイケメン風。40…いや、30後半か?医者というよりホストみたいな顔立ち。
一見優しそうだけど腹ん中はわかんないって類の苦手なタイプだ…
さっさと済ましてもらお
ドカっと音を立てて背もたれのない簡易タイプのイスに座る
「たのんます」
「まずは初めまして。代理で来た更科医院の更科蓮と言います。君は来栖幸さんだね。16歳、基礎疾患なしで特記もない。最近気になることとかはある?」
「はぁ…名前はそぅっすけどさっさとやってくれません?別に何もないんで」
「おや…なかなか気の強い子だね、君みたいな子は嫌いじゃないよ」
オレは嫌いだよ、あんたみたいなヤツ
とは言えないが顔には出た
「嫌いですって顔に書いてあるよ」
クスクスと笑われる
「…っ。笑ってねーで聴診器やれよ」
「はいはい。前、開けてね」
首にかけられた聴診器のuの部分を耳に当て丸い部分を左手のひらで擦ると右手で持った丸いのをそのままオレの胸へと押し当てられる
別になんてことはない
ただの医療行為だ
医療行為、そのはず。
なのに
「…んっ」
やばっ。変な声が出ちゃった
「…ぁ」
聴診器が肌をすべるたびに漏れてしまう
その手は次第に乳首をなぞりまた戻りを繰り返し、時折押しつぶすように力をくわえられる。
コレ当て方、おかしいだろ!
「やめろよっ」
「ん?感じやすいのかな?かわいいね、君
健診は異常なしだよ。良かったね」
何事もなかったかのようにはすまそうとしてるが、絶対ありえない。
普通こんなえっちな聴き方するかよ
「あんた、ただですむと思うなっ」
「威勢がいいね。元気でいいよ。でも、君の番は終わり。またね」
更科の声とともに保健師と担任に取り押さえられブチ切れてそのままサボったあの日。
二度と忘れねーと思ったあの名前をこんなに早く聞くなんて思いもしなかった。
これきりの関係と思っていたがまさかの再会…
それもこんな形で。
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