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快楽責め、初級
「お前っ…あん時の内科医…っ」
「思い出してくれた?いやぁ、嬉しいよ」
嬉々たる声が響く。
と同時に急に開ける視界
「分かってくれた所でかわいいお顔が隠れてしまう邪魔なコレは取らせてもらうよ」
「やっぱりっっなんで!」
あのムカツク顔だ。
なんであいつが?
「さっぱり分からないって顔だね?1人語りになってしまうけど、聞いてもらえるかい?
まずはここは俺の医院だよ。この1ヶ月君の動向を調べてね。夏休み、海の家で住み込みバイトするんだって?ということは君が帰宅しなくても怪しまれない。当然学校はない。で、一学期最終日の今日君を拐ったって訳」
「な…っ」
あまりのことに言葉にならない。
「あぁ、夏休みの宿題なら気にしなくていい。ちゃんと教えてあげるよ」
そういう心配はない
そんなんより
「あんた…っ1ヶ月ストーカーしてたってことかよっっ。いあっ!」
走る陰茎への激痛に情けない声があがる
痛。握り潰しやがったコイツ
「更科蓮。俺にはちゃんと名前があってね、更科でも蓮でもいいけど名前で呼んで欲しいな。俺も呼ぶから、幸」
「う…ぁっ痛。蓮っ蓮医師痛いからやめてっ」
すっと引く痛み
握りを離してもらえた
「さぁ、幸。ご褒美の時間だ」
「ん…っぁ…ちょっ、待っ」
どちらかと言うとオレはあまりオナニーをしないタイプだ。なんでってめんどいから
だからか急な他人からの愛撫に声がおさえられない
「我慢しなくていい。素直になれ」
「だ…めっ。触んなって」
「ん〜?でもイきたいんだろ?そのままバイブだけで頑張る?」
「コレっ!手のやつ外せよっ。したら自分でやれるっ」
「ダメだよ、幸。拘束を外したら何をするか分からないから。しばらくはそのままだ」
そのまま!?痒くてもかけない寝返りも打てないこんなんでいろっての?
耳を疑う言葉だ。
「大丈夫。エアマットだから床ずれの心配はないし食事も介助してやる。もちろん排泄の管理も。これでもプロだから任せてくれていい」
「へ…へぇ、頼もしいのな」
なんか途中、聞かなきゃ良かった言葉が混じってた気がするけど今は気にしていられない
「ほら、そろそろイキたいだろ?まずははじめてだから最初は簡単にイかせてやる」
穏やかな声だが、動く手は早い
オレを射精へと導く滑らかな手がオレを追いたてる
心臓の音が早くなるのを感じる
湧きあがる漏れような感覚に呼吸が速くなる
「ぁ…っぁあ、いくっいく…あぁっ」
一瞬の筋緊張の後、降下するように脱落する体に快感を感じ声を張り上げる
「上手にイケたね。幸」
射精後の徒労感で力入らぬ体にボーっとしながら天井を眺める
ゴト、、
脱力したからか尻のアレが出てくる
「おや、出ちゃったね。ま、今回はいいとするよ」
今回はってなんだよってつっこみたいけど、つっこむ気力もない
もうなんつーか、眠い
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