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愛撫
「…ん、ちょっ。しょんべん終わったのになんでまた触ってんだよ」
「気持ちくない?」
「…くない、、」
ってのは嘘で実は気持ちがいい。
だけど、なんだかちょっともどかしい。
そんなふうに感じるほどやんわりとした触り方しかしてくれない。
ねだろうなんて気にはならないが、撫で撫でしかしてくれない手にそのまま陰茎を擦り付けたい感じに襲われる
もう少し刺激が欲しい
そんなオレの気持ちを知ってか知らずか、更科は手持ちぶさたにオレのをいじりながら言う
「ピザ、くるまでなにして遊ぼうか?幸」
「遊?どういう…っんあ」
急にピストンの速さを変えられ声がもれる
「このまま手コキだけってのもつまらないだろ?」
「つまんなくないっ。なんもしないで…っ」
「ん〜却下。俺としては早いとこ幸と繋がりたいから後ろをいじりたいんだよね。幸だって物足りないって顔してるよ?」
「…なっ」
「あと10分かそこらじゃちょっとしかできないけど、あとでうんとしてやろう」
言葉が終わる頃には陰茎が解放され更科の2〜4指の三本が液体まみれになっていた
いつの間に、、てかそのヌルヌルした感じのさっき見た気がする
「キシロなんとかっての使ってなにする気だよっ」
「あれ?意外に物覚えがいいようだ。でもね、これはキシロカインじゃない」
「え?じゃあ…」
「麻酔剤なんか使ったらなんも意味もないだろ?だからこれはただのローション。ほら右足の拘束解いてやるからケツ向けろ」
言うやいなや、いつの間にかどうやったのか拘束が解かれグイと腰を押され左側に向かされる。
尻だけ突き出した恥ずかしいポーズに驚き、暴れることも忘れ固まる。
「幸。フゥってして」
いれられるって思って体をかたくした時にはもう遅く更科の指が一本第二関節ほどまで埋め込まれていた
「痛っ…あ?あれ?くない。なんで?」
絶対痛いと思ったのに意外にもすんなり入って目をパチクリする
「驚いたか?まあ、普通なら痛いだろうがさっきまでバイブ入れてたしその前に摘便もしたから慣れたんだろうな。指一本ならどうってことはないはずだ」
「は?いま何か聞いたことない言葉!てきべん?てきべんってなんだよ」
「幸が寝てる間に便の掻き出しをしたんだ。意外に溜めててびっくりしたが、エッチの前の大事なエチケットだからな」
「嘘…!?」
「そんなに驚くなよ。さ、動かすぞ」
「ゃ…っん。ま、…っいた」
「動かすのはさすがにまだ痛いか?じゃあここはどうだ?」
「ひぅっ…?」
ここと言われる場所に指が当たるとビクッと体がゆれる
バイブが当たった時にも感じた謎のとこだ
ここを押されるとやばいくらい気持ちいい
なんなんだよ、これ
「前立腺と言ってね、男の泣きどころ。性感帯のひとつだ」
「ゃ…っあ、ぁん…やめっ」
トントンとリズミカルにそこを押され、押されるたびに
甘い声がもれる
「慣れればここだけでイける。いれるときは痛いかもしれないが俺とひとつになれば更なる快感を約束しよう」
「そんなん…っ、いらない。てか、さっきから繋がるとかひとつとか意味分かんない」
オレは男だ。あいつ、更科も男。
物理的に無理なはずだ
なに考えてるんだ
「幸。男同士は肛門性交と言って肛門を使う。しかし、肛門は本来そういう目的では使わないから下準備が必要だ」
「で?」
「まずナカを綺麗にして解し、はじめて俺のモノがお前に入るんだ。けど、今のままでは厳しいな。せめて三本は頑張ってくれないと」
「さんっ!?…わっ、やっ…痛い」
説明とともに指が二本に増え圧迫感にハァハァと息が乱れる
これで二本?さらに増えて最終的にチンチンいれるとかナニコレ?拷問?
「やめっ…ろ。痛いって」
「幸、深呼吸。力を抜くんだ。まだ先しか入ってない」
更科の左手が伸び、オレの陰茎へと向かう。
コスコスと陰茎を擦られると、ふっと力が抜ける。
と同時オレのナカの指が二本とも第二関節付近まで入りまた例のあそこを押され始める
トントン
トントン…
「ん…っぁ、あ、…めっ蓮…せんせ、やめて」
「もっと。じゃなく?」
「違…っ。やだ…こんなん、こんなとこで気持ちくなりたくないっ」
「幸…わがまま言わないんだ。気持ちいいことは悪いことじゃない。〝もっと〝言ってみるんだ」
イヤイヤと首を振るが容赦なく左右の手から繰り広げられる愛撫はつづく
「気持ちいい。もっと。言うんだ、幸」
「…ぅ、…あん…っや、やぁっ」
ピンポーンピンポーン
間の抜けた機械音に反応し止まる更科
「残念。イキそびれたな」
左右の手は幸から離れ、消える
ピザが来たようだ
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