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尋問

指宿が消えるやいなや、更科は帰宅したようだ ゴソゴソと人の気配を感じる ガチャリと扉が開くと更科が顔をのぞかせた 「ただいま……。?」 更科の顔には疲労感が見える 「蓮先生、疲れた?」 「ああ、そうだな」 更科は幸の隣に腰かけ、幸の拘束を解く 「縛ってた足は痛くなかったか?」 「うん大丈夫」 「おいで、幸」 更科に手招かれると幸は更科の懐に飛びこむ「おかえりっ」 「…ん」 幸の首元に顔を近づけ、幸の匂いを堪能しようとするが違和感に首を傾げる 幸から離れベッドに座ると更科は呟く 「幸……なんか香りがおかしいぞ」 「え?」 幸の心臓はバクバクとし、息が荒くなるのを感じる 「家に帰った時から感じてはいたが…ちょっと隣座れ」 (まさか、バレた?) 指示通り幸が横に座ると更科は顔をのぞきこみ 「幸、何か隠してないか?」 「え…いや」 幸はしどろもどろだ。やはりおかしい 「幸…答えろ」 「う…」 「あ?」 更科の声は低く、不機嫌がにじみでている 「こ・う!」 「それはその、、」 「まあいい。それより…」 更科はベッド下の空の尿瓶を手に取り幸に見せつける 「どういうこと?」 「え?」 (そういえば出てないかも) 「朝から今まで出ていないわけだろ?すぐ処置するぞっ」 「ちょっ今からトイレ行くし!」 幸は慌てた。処置ってあれだろ?あのクソ痛いやつ マジ無理っ逃げる 立ちあがろうとするとグイッと手を引かれベッドに倒された 「幸っ」 ビクッと体を揺らし幸は固まる 「排尿感覚遠い方だとは思っていたがいくらなんでも12時間以上だぞっ」 「いや別によくね?寝る前には出るし」 「よくないっ」 更科は幸の体の下に手を入れ寝る位置を変え 「排便もだが、出るものがちゃんと出ないのはおかしいっ」 ガチャガチャと音を立てオーバーテーブルに並べ導尿の支度をはじめる 逃げだしたいが幸は恐怖にすくみ動けない 「や…やだ」 「ズボン下ろせ」 「いやっ」 ふるふると首を横に振り幸は拒否するが更科には通用しない 「ちっ」 舌打ちすると幸のズボンに手をかけ更科は一気にズボンをずりおろし床に放った 幸は慌てて股間を隠す その股間は縮みあがり恐怖を訴えていた 「どけろっ」 「無理」 「無理もくそもあるかっっ。縛るぞ!」 ふぅふぅと更科は息を荒くし、幸を見据える 幸の下には拘束帯があるし縛ればいいのだが、導尿にトラウマ感を与えたくない もし本当に排尿トラブルを抱えているのなら無理矢理はしたくない 「幸、頼むから」 「う…痛いじゃん。したくない」 おずおずとだが幸は手を退かそうとしている 「なるべく痛くないように努力する」 「わ…わかった」 手を退け幸はシーツを掴んだ 「痛ければ泣いていい。すぐ終わらせる」 てきぱきと更科はカテーテルの袋を開け、キシロカインを手にとりカテーテルの上にジェルを乗せると、消毒の棒の袋を開け幸の陰茎を掴むと鈴口を消毒した。 「ひっ」 幸はシーツを掴む手に力をこめ、目には涙が浮かんでいる 「リラックス」 更科は優しく声をかけピンセットでカテーテルを手に取り鈴口に当てがった 「ふ…ぅう怖い……」 恐怖が蘇る 「い…痛〜っ」 「力抜く」 「う…ぐっっ」 「力むなっ入らない」 ポロっと幸の目から涙がこぼれる 「幸、深呼吸。ふぅーーってゆっくり息吐いて」 「ひっく…ふ、ぅーー」 「そう上手だ。もう少し」 チョロチョロと尿瓶に尿がたまる音が聞こえた 「もう終わる?」 「あとちょっと。腹押すぞ」 「苦しっ」 押されると少し勢いよく尿が出た 「よし…できったようだな」 「痛かった…」 「抜くぞ」 「わっ痛!」 忘れてた…抜く時も痛いんだった 本当に嫌 「マジ嫌…」 「頑張った頑張った」 使い終わった道具を簡単に簡単に片付けると、更科は幸の頭を撫でた

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