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監禁初日・更科side
幸を拘束した部屋から物音が聞こえる
目覚めたのだろう
拘束部屋…という表現もおかしいが客間へと向かい扉に手をかける
ガチャ、、
扉の開く音に反射的に幸の体が跳ねた
「お、もう目覚めたのかい?幸」
目隠しで表情は見えないが怯えている様子だ
コツコツ、、
「…っ」
幸に近づくと息をのみ、震えている
「本当にかわいらしいよ、君は」
「ひっ…」
愛らしくて幸の頬を撫でると短い悲鳴が部屋に響いた。
「幸、初めて君に出会った日から今日という日を待ちわびていた。俺たちは惹き合う運命だったんだよ、さながら貝殻合わせのようにね」
貝殻合わせは古来からある遊びだ。
たくさんある貝殻の中から対のひとつを探すあの遊び
貝殻は微妙に形が違うからピッタリ合わないとくっつかない。
それに、見立てれるのではないかというほど幸とは運命を感じる
しかし、幸はつれない
「お前、、誰だ?訳分かんねー。離せよ」
「おやおや、つれないね」
「触んな!消毒臭いんだよっあんた。つーか、ケツのなかにあるやつ取れって!痛い」
消毒臭。
意識したこともないが言われればそうかもしれない。目を隠しているから嗅覚が敏感なのか?
それよりも先ほど仕込んだバイブが痛むらしい
「痛い?いいの間違いじゃないか?」
「んな訳ないっ。つーかなに突っ込んだんだよ」
「バイブ。大丈夫安心して。はじめての幸でも辛くないように細いのを選んだから。じゃ、また来るよ。それまで楽しんで。イキたかったらイってもいいよ」
幸を放置し、部屋を後にした。
特にやることもないが部屋に放置されるというのもかなりの恐怖だろう
幸のスマホを手に取り幸のクラスメイト、佐伯仁に電話をかけた。彼に覚えはあまりないが、たしかそんな名前だったはず。
幸のことを彼に話したら驚いてはいたが、納得してくれたため電話を切った。
計画通りだ。
更科はニヤつきが抑えられなかった。
電話後、あまりいじめてはかわいそうだから数分してすぐに客間に戻った
ガチャ
ピクリと幸の体は揺れている。先程もそうだが目を隠されているから他の器官で必死に情報を読み取ろうとしているのを感じる
幸の下半身は綺麗だ。息遣いから察するにメスイキもしてなさそうだ。
「ん?あれ?イけなかった感じ?ま、それもそうか。後ろでなんてイったことないよね」
「誰だか知らねーけどイきないのにイけないとか地獄なんだよっ」
「俺が誰だか当てたらイかせてあげるよ。当ててごらん。ヒントは俺は医者だよ」
思い出してほしい
思い出せっ
俺の心はこんなにも幸でいっぱいなのに覚えていないとしたら無性に腹が立つ
「分からない?じゃあスペシャルヒント。俺の名は更科だよ更科蓮」
「サラシナレン…?……っ」
どうやら思い出してくれたらしい。
なんとも言えない気持ちだ。
そうして幸との生活が始まった。
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