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第27話※
十和田は千輝の中に精子を撒き散らし、そのまま千輝を後ろ向きにさせ、もう一度奥に精子を叩きつけた。
千輝はセックスを初めてしたが、気持ちよくなり、自分から求めてしまうことを口走っている。そのため、十和田に立て続けに求められてしまったんだと思う。
お互いの気持ちを伝え合ってから、十和田は千輝を溺愛するのが止まらないが、セックスの最中も嬉しく、恥ずかしくなるほど、何度も「好きだ」「愛してる」と千輝に言葉を投げかけていた。
それを聞いたからかどうかはわからないが、千輝は何度も射精してしまい、それを見た十和田は千輝の奥に精子を叩きつけ、お互い興奮して何度も求め合ってしまった。
「もう…抜いて…」
そして今も、ベッドの上で後ろから抱きしめられ、十和田のペニスは千輝の中に入ったままである。千輝の首筋や背中にキスをしているので、このまま、また始まりそうな雰囲気である。
「千輝…もうちょっとこのままでもいい?」
何度も射精していまい、千輝はグッタリとしているが、十和田の方はやる度に元気になっていくような気がする。
そして、十和田はやはり器用なので、ローションの使い方も、千輝が気持ちいいところを確実に擦るやり方も、すでに習得していた。
「ダメ、抜いて。お風呂に入って中のやつを出さないと…」
名残惜しそうだが「わかった」と言い、ズルッとペニスを抜かれた。大きいなと、抜かれた時に改めて感じた。
その後、瞬時にバスルームまで十和田は駆けて行く。やっと抜いてくれたとホッとする間も無く、戻っていた十和田に抱えられてバスルームに入ることになった。
「千輝、大丈夫か?立てるか?」
何とか十和田に支えられて、バスルームで立ってはいるものの、足は震えている。
千輝の奥にある十和田の精子を掻き出すのは、十和田が率先してやってくれている。
グッタリとしていたので、恥ずかしいと思う暇もない程だった。
その後、抱えられて浴槽に二人で入った。お風呂に入れるのは嬉しい。意外と十和田は俊敏に動き、何でもやってくれている。
大きな檜の浴槽だから二人でも十分広い。ここに十和田と一緒に入るなんて考えたことはなかった。
十和田に抱えられている千輝は、十和田の首にこてんと頭をつけ、ぼけっとして考えていた。体力では、やはり十和田に敵わないと。それにセックスって激しいものなんだなと、考えていた。
「なぁ…千輝、こんな時に言うのもなんだけどさ…」
千輝の身体を優しく撫でてくれる手が大きい。左腕は完治しているが、傷跡が目に入る。
「ん?なんですか?」
「…あのバイブさ、捨ててもいい?」
本当にこんな時に何を言い出すんだと、千輝はガバッと立ち上がり浴槽から出ようとした。急に立ち上がったので、また足が震える。
「違う違う、聞いてくれ。頼む」
十和田がもう一度千輝を抱え込み、千輝は、十和田の膝の上に座るように向き合った。
こめかみや頬にキスをされる。丸め込まれてる感じもするが、十和田は優しく千輝を扱うようになったので、何をされても十和田の手が気持ちがいい。
「あのさ…女々しいとか言うなよ?」
十和田にしては歯切れ悪く話し始めた。
自分で自分の感情には呆れるがと、前置きをして言い始めた内容は、どうやら十和田はあのバイブを見ると嫉妬してしまうらしいということだった。
「やっぱりムカつくんだよな。千輝の中に入るのは俺だけにさせてくれないかって思ってさ…」
「もう…何で今そんな話するんですか。それにずっと前に、捨ててって言ってたでしょ?」
お風呂の中で、十和田の膝に座っているから下から上目遣いで見上げると、十和田と目があった。チュッと唇にキスをされる。
「それがさ…一時期、あれを見てひとりで扱いてた時があったんだよ。千輝が使ってると思うとさ…想像すると何だか興奮してさ、あれを見て抜いてた。だから大切にしてた時もあったんだ、あれ」
「はぁ?」
あれが、あれを、と何回も『あれあれ』言い、何を告白し始めたんだと呆気に取られる。
おかしな話を言い始めた。
バイブを見てひとりでマスターベーションをしていたなんて、そんな話を聞くと恥ずかしくなる。
十和田は少しムッとしながら話をするが、千輝を抱きしめている手は優しい。
手放さず、ずっと抱きしめてくれている。
このギャップに胸がむず痒くなる。
「千輝の姿を想像して、興奮して、ひとりで扱いて、その後ムカついて…その繰り返し。千輝がいなくなった時、俺にはこれしか残らないのかって思って愕然としたな…でも、千輝の物だし何だか捨てられなくてな」
膝の上に座り直し、両手で十和田の頬を千輝は掴んでキスをした。
もう本当に愛おしい。おかしな話をしているが本人は真剣だ。指輪の時もそうだ。俺だけのものにしたいと言っていた。
千輝を他に渡したくない、俺だけのものだ。千輝の周りにいる人にも、物にも同じように嫉妬してしまうと言い、そんな小さいことを考えてしまう自分自身にムカついていると、言っている。
チュッチュッとキスを繰り返すと、十和田の中心がまた起立してくるのを感じた。
「もう捨てて。今日捨てて。それで今はこれを入れて…」
十和田の耳元で千輝が囁きながら、十和田のペニスを下から上に撫で上げた。撫で上げた途端、角度を変えてぐっと硬くなったのがわかった。
撫でられた剛直は、ぐんと力強く更に大きく育ち、また千輝の中で暴れ回ることになった。
お風呂の中で下から突き上げられる。
十和田の腰使いと吐息は荒々しいが、抱きしめる手と吐き出す言葉は甘すぎて、心地がいい。
「大誠さん…もっとして?」
「千輝…そんなこと言われると、止まらなくなるぞ」
この日、千輝は動けなくなるが、十和田は楽しそうに千輝の世話をしていた。
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