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楓2
俺が〝花〝として来たのは20年前のこと…
そして助手としてここに戻ったのが10年前、
花になったのが16歳の時だからかなりの年月だ。
それなりの資産家の家に産まれたがある日、親父がぽしゃった。
多額の負債を残し倒産し、俺は花になった
通学していた高校も辞めて医者になるという夢がついえた。
「かえで…今日からお前の部屋だ」
〝かえで〝というネームプレートの部屋に通された
ベッドだけの部屋。
今日から俺は慰みものなる…
「部屋の中のものは自由に使っていい。まずは日に一度、午前か午後に調教が入るからそのつもりで」
指導官とやらはやや早口に説明し、楓を押し倒した
「早速だが今日の分、いくぞ」
「……っ」
目の前にスキンヘッドの男、ありえない光景に一瞬息を飲むがすぐにあきらめ体の力を抜いた「よし。ますば服を脱がせる」
されるがままに脱がされていく。
すーっと触れる空気に乳首が勃つのが分かる。
「利口じゃねーか」
スキンヘッドにより全裸にされ、全身を吟味される。
「17歳って言ったか?あまり毛がないな。まあ俺もだけど」
「16…」
「2年生ってとこか?それくらいならもっと生えてても良さそうなのにな」
スキンヘッドは手を伸ばし、楓の陰茎に手を触れた
「…ん」
「オナニーは?」
「それなりに…」
さわさわとスキンヘッドは陰茎を擦り、勃たせていった
「感度は上々」
「…っ」
「もっと声出しな。まずは他人に触られるのに慣れろ」
「んぁっ」
扱きを強くされ堪らず声をあげた
スキンヘッドは反対の手で乳首を摘む
「こっちはすっかり勃起してるな」
「ぁ…う…気持ち…それ、なんか…」
「あ?乳首感じる派か?じゃあもっとしてやる」
「あ…ぁ、っ」
乳首の刺激により完全に陰茎が勃起した
「お、いいな。なかなかだ」
スキンヘッドは楽しげに愛撫を続けた
そのたびに楓は小さく喘いだ。
「も…イクから、やめて」
「イイぜ?初日だ。簡単にイかせてやる」
扱く手が強くなり楓は息を荒げた
「イク…イク……っっんん」
楓は果てた
「よし。上出来。次はもっとイイ声聞かせろよ」
がしっと楓の頭を撫でるとスキンヘッドは部屋を出ていった。
・
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そこまで話すとツバキは膨れた
「オレと全然違う」
「え?」
「オレなんていきなり暴行だったし、意味不明なまんまこんなとこで縛られてる」
「あ〜そりゃ、ついてないタイプだな」
楓は苦笑を浮かべる
「指導官にもいろいろあってさ、間違いなくそれはハズレ。俺は多分アタリだったんだと思う。見た目イカついわりにかなり優しいやつだったし」
「今もいる?」
「いる」
楓は頷き、ツバキを撫でた。
「気になるか?」
「そりゃ…」
「ん〜話しとく。会いたがってるってさ」
「別にそういうわけじゃ…っっ」
ペチっと楓はツバキをデコピンし
「そういうの、減点」
「う…」
「もう少し話聞きたいか?それとも寝る?」
「教えて」
「了解」
楓はまた、過去を話し始めた。
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