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助手・スミレ
翌日より楓改め新人徳川医師としての怒涛の日々が始まった
葵と藤はあの後、メンタルケアによりその日のうちに回復し、2度もイったとか…
鬼畜だよな〜三河先生も尾張先生も。
しかし何この仕事量?息つく間もなくため息がでる
「はぁ」
大きなため息が出たところで、トンと肩を叩かれた。古参の助手、スミレだ
年は40?かそこらの元保育師で、助手のリーダー的存在。
その性格と特技が買われ花として売られることはなく借金返済の極一部としてたいした額ではないが片側の角膜を抜きとられ、働いているらしい。
柔和で優しく葵やおもにメンタル弱い系の泣き虫系の面倒をよく見ている。
時折見せる怒りの表情は怖いが花からも助手仲間からも親しまれている助手で、いなくてはならないというほど長い経歴の持ち主だ
「大丈夫です?徳川先生」
「あ、スミレさん」
「私でできることは言ってください」
「いや…なんつーか、敬語やめてくださいよ。先輩なんですから」
「いえいえ。先生は指示を出す側、わたしは受ける側なのでそこは弁えないと」
徳川は戸惑いに頭を掻き、ため息をつく
「正直戸惑います。こんな予定じゃなかったんで。みんななんかよそよそしいし、居心地悪いっす」
「助手のみんなにはよく言っておくよ。特にのばらには気をつけないと…たぶん彼、先生の昇進に焦ってるから」
「のばらさん看護師あがりでしたっけ?」
「そうです。ばかにしてた先生がいきなり立場上じゃ…混乱するかなとふんでますよ」
はぁ。再び大きなため息を徳川はつく
「めんどいっす。助手に戻りたい」
「はいはい。そういうこと言いませんよ?」
「じゃあ…ひとつ頼みます。ツバキ、そろそろおもちゃ使うんで準備してほしいっす」
「かしこまりました」
スミレは頭を下げ退室した。
初日嫌がっていたがおもちゃは避けて通れないから頑張ろう
医局を後にし、育成部に顔を出してから治療部へ向かう最中のばらと遭遇した
「認めない。お前が医者になったとか意味分かんないし」
「俺もだよ」
そそくさと、離れ治療部へ入室した。中では三河先生が葵をいじめてる。
「…ゃあっ、なんでイかせてくれないの?イきたいよぉ。ちんちんの変なのとって」
「今日のレッスンは射精管理だからね。簡単にはイけないよ。うんと焦らさせてね?イく時は外すけど解放感から失神しちゃうかも」
葵はポロポロと波を流している
その葵の頭を三河は優しく撫で撫でしているが、反対の指は葵の中を執拗に責めている様子
(鬼畜〜)
徳川は思った
「鬼畜っすね…三河先生。貞操帯とか…。過呼吸きません?葵。」
「ん?あ〜徳川先生、心配症だね?大丈夫。ちゃんと診てるから。先生は今からツバキ?」
「はい。そろそろローターくらいはしておこうかなって」
「優しいね」
「すみません…おふたり。話をわりますが、お持ちしました」
「スミレさん!助かりますありがとうございます。たくさん持ってきてくれたんですね。ローションまで!準備がいい」
「ちょっみなさんの見てる前でやめてください。もう立場が違うんですから」
スミレはバツが悪そうに視線を逸らす。
視線の先には葵。
「射精管理です?」
「うん。あと5分我慢させたらイかせるからその後は助手さんに頼むよ。得意だよね?あやすの。それまではまあ、そのあたりに座ってて?」
「かしこまりました」
スミレは後ろに下がり全体が見渡せる肘掛け椅子に腰掛け、いまから目の前で起きるであろうことを考え目を細めた。
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