39 / 76
ツバキ…咲きはじめ2
「2人がかりでとか怖いんだけど…」
ツバキはつぶやく。そのつぶやきに反応し徳川がツバキに声をかける。
「ツバキ〜。いまのうちに多数プレイには慣れとけ?品評会は乱交もどきだから、よってたかって群がってくるから」
「おいおい徳川…ツバキをビビらしてくれるなよ?」
「そうそ。あんまり怖がらせると、うまくすすまなくなるよ?」
「あ〜すんません。でも、事実なんで」
「本当ドライだな。お前」
「まあ、それが楓のいいとこなんだけどね?さあ、2人がかりが怖いならどっちか選んで?」
その様子を眺めていた藤と葵がお互いを触りながら口を挟む
「三河先生怖いよ?にこにこ笑いながらイかせてくれなかったりして鬼畜なの」
「尾張先生もな。見た目どおりだよ。かなりS」
「う…どっちもやだ」
「なら両方だ」
パチパチと三河は手を叩く
「後は…藤と葵に頼むという選択肢もあるな」
「いいよ?」
「別に…どっちでも」
「わ〜っ。何もしないっていう選択肢は?」
「「「ない」」」
医師3人が声を揃えて言う
ツバキは悩む。
「…しな」
「え?だからしないは無し」
少し怒り口調で三河は話す
「仁科先生がいい」
「そうくるかっ?はは」
「今いない先生を選ぶとはなかなかだね。一本とられたかも」
「ツバキ?仁科先生の手、今とてもじゃないけど無理だから。あと2週間は俺の担当なの。聞き分けな」
「やだ。仁科先生にする!」
「あらら?どうする?これ…猛」
「いや…思わねー選択しやがったからなにがなんだか?大和ならどうする?」
「ん〜悩むな。とりあえず呼ぶ?」
「だな」
尾張はポケットからスマホを取り出し仁科を呼び出した
〝は?何…その展開〝
「いやぁ…何がなんだか?とにかくお前をご指名だから、品評会の部屋に顔見せにこい」
〝分かったよ〝
・
・
尾張に呼び出され品評会ルームへ仁科は向かう
「ん〜…なかなかの光景?裸の子3人に白衣が3人…どうした?ツバキ」
「だって…触ってもらう人選べって言うから」
「で、俺を選んでくれたわけだ」
右手のひらをツバキに見せ
「嬉しいんだけど利き手がこうじゃ…厳しい」
「でもっ」
「弱ったなぁ…。理解してくれ。徳川困るんだけど?。1ヶ月ツバキのことを任せたはずだけど?後2週担当としての力量の見せどころのはずだが?」
「て、言われても…俺も困ります」
「嫌なものは嫌っ」
ツバキは意地になり声を張りあげる
「分かった。分かったから。でも、あと2週間は我慢してくれいいな?」
「う…うん分かった。仁科先生」
ツバキはしゅんとしてうなだれる
「仁科先生どうやってそこまで手なづけたの?彼」
「いや…まだそんなに何もしてない。すり込み現象だと思うが」
「ふ〜ん…しかし、困るな。2週間なんの成果もないと上がうるさいぞ?」
「それはそうだが…」
「はぁ…ツバキ?お前、俺も仁科先生も怖いんだろ?で、藤と葵の間に入るのも嫌だと?徳川はお手上げぽいし…どうするかな?」
「あの、医局のボスは尾張先生だから任せます」
「徳川…そこは俺が!と言ってくれ」
「いや、自信ないんで」
「んー…はぁ。あいつにかけるか」
尾張はスマホを取り出しある人部に電話をかけた。
ともだちにシェアしよう!