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尾張親父

2人の情事のすぐ後、尾張が紙袋を手にし観察室へと両者の様子を見にきた 「スミレ…やってくれたな。それにおまえ…タバコは外の世界に出てからはやめたんじゃ…」 「は?問題ありますか?」 「あるだろ?」 「今日は休みなのでタバコくらい大目に見てください。カメラは…まあ私が悪いので弁償します。悪趣味ですよね。あのカメラ。いい気はしません」 「休みの日は本当機嫌悪いなお前…。それはそうとツバキ…手篭めにしたか?」 ベッドでスヤスヤと眠るツバキを見て、尾張は尋ねた 「それはどうも。ツバキに関してはそうですね。勃ちましたので…最後までいただきました」 悪びれもないスミレの態度に尾張は深くため息をつく。 「はぁ…どうすっかなぁ…とりあえず責任もって2週間はツバキを頼むな。問題はその後だ…手放せるのか?おまえ。情をうつすなよ?」 「もちろん。それより私はちよ…菊に会えなくなるのが気掛かりですが…」 「菊はまあ…任せろ。お前…あいつとできてんの?実家に住まわせるってことはそうだよな?」 「むさくるしい男共の集団に放り込んだんで心配なんです。やつらにヤられる前に私のモノ…あなた風に言うなら先日色にしたところです」 「スミレ…お前、はちゃめちゃ」 「そうさせたのはこの世界ですよ。私は普通が良かったのに」 「…これ。お前の薬とか入れてきた。食事は下のものに運ばせる」 「助かります」 「菊は、まだ手がかかるか?実家行きついでに様子を見てくるが…。泣き喚かれた記憶しかないんだよな…あいつ。どう接したらいいものか」 「心配しなくて大丈夫と思います。すでにあちらに遊びにいくと喜んで出迎えてくれますから。後彼は千代と言うので千代と呼んであげてください。菊はもういません」 「分かった。千代な。じゃあまたな」 尾張は手をふり、観察室から立ち去った。

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