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第8話
………………
………………
………………★!!
エエエェェエエーッ!!
「俺、童貞じゃっ」
「童貞でしょう」
………………
「童貞じゃっ」
「ライト様は童貞です」
〜〜〜
「仮に童貞だとして」
「仮性包茎の童貞」
「違います!」
「以前、お風呂でお背中を流した時に存じておりますよ」
〜〜〜(# ゚Д゚)
「童貞だったとして、どうして……いっ……いん……も」
「陰毛」
それ!
「生やしちゃいけないんですか」
「ジャンダルム皇国の慣習であり、伝統ある決まりです」
「…………は?」
「法律にも明記されていますよ。第36条第2項に」
「え゛」
こんな卑猥な事が法律になってるの〜〜!?
……って。
「俺は童貞じゃっ」
「受けなんですから童貞でしょう」
………………
………………
………………
「可憐なお尻の窄まりこそ、性行為で使いこそすれ、受けは雄のシンボルたる陰茎を反り返らせても、本来の雄の用途として使用しません」
「え゛」
エエエェェエエエエーッ!!
ク……
クレイ?
クレイさん!
あなたは大きな勘違いをしている。
「俺はッ」
「あなたの性癖を否定しませんよ」
「だから違ッ」
……あれ?ちょっと待って。
「クレイ」
なんで?
「そんな事知ってるの?」
クレイは本当に只の補佐官?それとも……
知っているのは……
「恋人だから?」
「さぁ、どちらでしょう?」
落ちた前髪を秀麗な指がサラリと掻き分けた。
「あなたの想像のままに……」
チュッ
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