29 / 42

ch.29 (R-18)

翌週の水曜日、僕の誕生日。 夕食は僕の誕生日祝いに豪華なディナーが用意され、特に誰かを招いたりはしなかったけど、ちょっとしたパーティーくらいのノリだった。 そして0時頃、自室に行って、速攻先生に通話した。3コールが鳴る前に繋がって、僕はつい、にやけてしまう。 「アレック?」 『うん、誕生日おめでと』 「一言目にそれ?」 『他に何がある?』 「…ない、嬉しい」 『どう?公的に成人になってみて』 「…全然、なんにも変わらないよ」 『そんなもんだよ、僕なんて、これで堂々酒が買える!って喜んだくらい』 いつものように、先生の声はのんびりとリラックスして、少し眠そうで、そのせいでぐっと大人っぽさが抜けて、砕けた感じが心地よかった。 「アレックは、今日はどうだった?」 『クリニックはいつも通り、夜はピザ食べて、パブで一杯飲んで帰ってきたよ』 「パブってどこに行くの?」 『この近所』 「そか」 『ウィルの今日は?』 「家でディナー、母さんが張り切って豪華だったよ、ちょっとしたパーティー騒ぎでさ、やっぱ大人になるってオオゴトだね」 『誰か呼んだりした?』 「ううん、家族だけだけど、おじいちゃんやおばあちゃん達はどっちも離れてるから、さっき電話で祝ってもらった」 『どこ?』 「リヴァプールとヨークのあたり…アレックのおじいちゃんとおばあちゃんは…?」 『父方はスコットランド、母方はリーズだよ』 「スコットランド、行ったことない」 『いつか、一緒に行く?』 「行きたい…!」 『行こう、君が大学生になったら』 「嬉しい…」 『…そう言えば、少し気になってた…』 「何?」 『あれから、ご家族に君から体のことについて何か言ったりはした?』 「…別に、言ってない…だめかな?」 『問題はない?』 「うん、変に心配されてもいないし、もうずっと、体のことを知る前みたいな感じだよ」 『ならいいよ』 「…実は、今ね、カノジョがいるって嘘ついてる」 『…そう』 「先々週、言ったんだ…だから、たぶん…一般的な男子として生きてる、って思われてると思う」 『…うん』 「ねぇ、アレックーーー」 『うん』 「めちゃくちゃ甘えたい、頭がおかしくなるほどファックしたい」 『僕も』 「………」 『オナニーする?』 「…ううん、しない」 『いいの?』 「…うん、金曜に会えるし、週末、あるから…」 『わかった』 「アレック…オナニー、聞きたかった…?」 『もちろん、でも気が乗らないならしなくていい』 「…ごめんね」 『謝ることじゃないよ』 「やっぱ、するよ…」 『僕がさせてるみたいじゃん』 「その気になった…」 『…そう』 スマホをベッドに置いて、スタンドで調節して、倒れないように後ろにティッシュの箱を置いて固定した。そして、ビデオ通話のボタンをタップした。 「アレック…僕のオナニー、見て…見える?」 画面に映った彼は、暗い部屋、多分寝室のベッドにいて、少し怪訝な顔をしていた。 『ウィル?…ビデオ通話でセックスはなしって約束だった』 「わかってる…今日だけ…」 小さな画面の彼を見つめながら、下を脱いだ。 『…この前しなかった分だけね…』 「アレックの言う通りに、するから…」 脚を開き、スマホに股間を突き出して、僕のあそこがぼけないくらいにギリギリの近さで映るようにした。 「大人になった僕を、見て…」 『…悪い子だね、ウィルは…』 ディスプレイの彼が、冷たく僕を見つめていた。 僕は、そんな彼にお仕置きの愛撫を与えられると思うだけで昂奮する。 「子供じゃ、ないからーーー」 『胸を揉みなさい、乳首を避けて、周りから絞るように…』 「はい……………」 『体が熱くなってきて…胸も熱くなってくる…僕を思い出せば、君は簡単に欲情する…』 彼の言う通り、僕の体は火照って、彼を知る粘膜がむずむずと疼き始めているのは、彼が僕を知っているからなのか、催眠的な効果なのかよくわからない。 『…乳輪を摘んでくりくりして…初めは優しく、ゆっくり強くして…もう、乳首が勃起してるね、クリやおまんこがぴくぴくしてるのがよく見えるよ…』 「っ…ッ…っ…っ」 『乳首を摘んで捏ねて…強くするほど気持ちよくなる…ほら、もう腰を振って…ペニスも半勃ちでタマもうねって…おまんこがびくびくして…光り始めたよ…ウィルの体は本当にいやらしいね…』 「あれっくが、みてるの…きもちい…っ、っ、っ、っ」 『乳首を揉みながら先端を擦って』 「んっ…ぐっ…!」 『そんなに腰をくねらせて、おまんこから愛液がこぼれ出したよ…どんどん出てくる…お尻まで糸を引いて…なんてやらしい子だ』 「ウっ………ッ、ッ、ッ、は…っ」 『脚をもっと開いて、そう…びらびらを摘んで引っ張って広げて…そう、ほら、クリがすっかりおっきくなって剥けてる…』 「あ……ッ……っ…」 『いやらしい形だね…摘んだのを揉んで、そうだよ、そこもちゃんと性感帯なんだ…ほら、またお汁が垂れてきた…』 「ん、は………」 『じんじんしてるね…この前の分、かわいがってあげる…左手でクリを剥き出したら、右手におまんこのぬるぬるをつけて…』 「…っ…っ…っ」 『一度擦りなさい』 「ンッ…ぐ………っ!」 『ビリビリするね…いいよ、ぬるぬるでいっぱい擦って…気持ちいいね、どんどん熱くなって、もう今にも漏れそうになる…おちんちんもフル勃起だ…そんなに早く擦るんだ、かわいいね…』 「ッ……ッァ………ァ…ァ………」 『止まらないね…脚を突っ張らせて、もうイきそうだ…やめなさい』 「ッ!……っ、あれっく…っ、おねがい…っおねがい……っ」 『…おまんこ擦って、ゆっくりクリまで撫で回して、びらびらも一緒にね…そう、円を描くように…全部気持ちよくして…すごいね、気持ちよさそうだ、クリがコリコリしてるね…びらびらも膨らんで…充血して、お肉が赤く染まって美味しそうだ…そんなに捏ねたらもうイっちゃうだろ、もっと見せてよ…』 「あれっ…きもち、きもち、の…っ…ッ…イッちゃう…い、…くっ…………ッッッ!!!」 弾け飛んだ快感に貫かれて、息も体も止まる。 「っ……は……あ………あ」 『…ウィルのおまんこ、ぎゅうぎゅうしてるね…すごく気持ちよさそうだ……僕もイッたよ………』 「…あれっく…っ…あれっく…っ…」 『…顔を見せて、ウィル』 スマホを顔の横に置いて、体を横向きにして覗いた。 『……泣いてるの?大丈夫?』 「…うん、きもちっ、よかった、からっ…」 『…ビデオ、しなきゃよかった…君に会いたくてたまらない』 「…ぼくも、あれっくに、あいたい…」 『明後日、いっぱいキスしよう』 「…うん」 『…もう、寝よう』 「…うん」 『ちゃんと、あそこを綺麗に拭くんだよ』 「…うん」 『ウィル、愛してるよ』 「…ぼくも、いっぱい、すき…」 『おやすみ、ウィル…』 「…あいしてる…あれっく……おやすみ……」 その後は、あんまりよく覚えてない。 朝起きたら、布団は被ってたけど下は履いてなかったから、通話が切れた後、ほとんどそのまま寝落ちてしまったんだと思う。 そしてスマホには、いつもみたいに1時頃、先生から「おやすみ」が届いていた。

ともだちにシェアしよう!