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ch.29 (R-18)
翌週の水曜日、僕の誕生日。
夕食は僕の誕生日祝いに豪華なディナーが用意され、特に誰かを招いたりはしなかったけど、ちょっとしたパーティーくらいのノリだった。
そして0時頃、自室に行って、速攻先生に通話した。3コールが鳴る前に繋がって、僕はつい、にやけてしまう。
「アレック?」
『うん、誕生日おめでと』
「一言目にそれ?」
『他に何がある?』
「…ない、嬉しい」
『どう?公的に成人になってみて』
「…全然、なんにも変わらないよ」
『そんなもんだよ、僕なんて、これで堂々酒が買える!って喜んだくらい』
いつものように、先生の声はのんびりとリラックスして、少し眠そうで、そのせいでぐっと大人っぽさが抜けて、砕けた感じが心地よかった。
「アレックは、今日はどうだった?」
『クリニックはいつも通り、夜はピザ食べて、パブで一杯飲んで帰ってきたよ』
「パブってどこに行くの?」
『この近所』
「そか」
『ウィルの今日は?』
「家でディナー、母さんが張り切って豪華だったよ、ちょっとしたパーティー騒ぎでさ、やっぱ大人になるってオオゴトだね」
『誰か呼んだりした?』
「ううん、家族だけだけど、おじいちゃんやおばあちゃん達はどっちも離れてるから、さっき電話で祝ってもらった」
『どこ?』
「リヴァプールとヨークのあたり…アレックのおじいちゃんとおばあちゃんは…?」
『父方はスコットランド、母方はリーズだよ』
「スコットランド、行ったことない」
『いつか、一緒に行く?』
「行きたい…!」
『行こう、君が大学生になったら』
「嬉しい…」
『…そう言えば、少し気になってた…』
「何?」
『あれから、ご家族に君から体のことについて何か言ったりはした?』
「…別に、言ってない…だめかな?」
『問題はない?』
「うん、変に心配されてもいないし、もうずっと、体のことを知る前みたいな感じだよ」
『ならいいよ』
「…実は、今ね、カノジョがいるって嘘ついてる」
『…そう』
「先々週、言ったんだ…だから、たぶん…一般的な男子として生きてる、って思われてると思う」
『…うん』
「ねぇ、アレックーーー」
『うん』
「めちゃくちゃ甘えたい、頭がおかしくなるほどファックしたい」
『僕も』
「………」
『オナニーする?』
「…ううん、しない」
『いいの?』
「…うん、金曜に会えるし、週末、あるから…」
『わかった』
「アレック…オナニー、聞きたかった…?」
『もちろん、でも気が乗らないならしなくていい』
「…ごめんね」
『謝ることじゃないよ』
「やっぱ、するよ…」
『僕がさせてるみたいじゃん』
「その気になった…」
『…そう』
スマホをベッドに置いて、スタンドで調節して、倒れないように後ろにティッシュの箱を置いて固定した。そして、ビデオ通話のボタンをタップした。
「アレック…僕のオナニー、見て…見える?」
画面に映った彼は、暗い部屋、多分寝室のベッドにいて、少し怪訝な顔をしていた。
『ウィル?…ビデオ通話でセックスはなしって約束だった』
「わかってる…今日だけ…」
小さな画面の彼を見つめながら、下を脱いだ。
『…この前しなかった分だけね…』
「アレックの言う通りに、するから…」
脚を開き、スマホに股間を突き出して、僕のあそこがぼけないくらいにギリギリの近さで映るようにした。
「大人になった僕を、見て…」
『…悪い子だね、ウィルは…』
ディスプレイの彼が、冷たく僕を見つめていた。
僕は、そんな彼にお仕置きの愛撫を与えられると思うだけで昂奮する。
「子供じゃ、ないからーーー」
『胸を揉みなさい、乳首を避けて、周りから絞るように…』
「はい……………」
『体が熱くなってきて…胸も熱くなってくる…僕を思い出せば、君は簡単に欲情する…』
彼の言う通り、僕の体は火照って、彼を知る粘膜がむずむずと疼き始めているのは、彼が僕を知っているからなのか、催眠的な効果なのかよくわからない。
『…乳輪を摘んでくりくりして…初めは優しく、ゆっくり強くして…もう、乳首が勃起してるね、クリやおまんこがぴくぴくしてるのがよく見えるよ…』
「っ…ッ…っ…っ」
『乳首を摘んで捏ねて…強くするほど気持ちよくなる…ほら、もう腰を振って…ペニスも半勃ちでタマもうねって…おまんこがびくびくして…光り始めたよ…ウィルの体は本当にいやらしいね…』
「あれっくが、みてるの…きもちい…っ、っ、っ、っ」
『乳首を揉みながら先端を擦って』
「んっ…ぐっ…!」
『そんなに腰をくねらせて、おまんこから愛液がこぼれ出したよ…どんどん出てくる…お尻まで糸を引いて…なんてやらしい子だ』
「ウっ………ッ、ッ、ッ、は…っ」
『脚をもっと開いて、そう…びらびらを摘んで引っ張って広げて…そう、ほら、クリがすっかりおっきくなって剥けてる…』
「あ……ッ……っ…」
『いやらしい形だね…摘んだのを揉んで、そうだよ、そこもちゃんと性感帯なんだ…ほら、またお汁が垂れてきた…』
「ん、は………」
『じんじんしてるね…この前の分、かわいがってあげる…左手でクリを剥き出したら、右手におまんこのぬるぬるをつけて…』
「…っ…っ…っ」
『一度擦りなさい』
「ンッ…ぐ………っ!」
『ビリビリするね…いいよ、ぬるぬるでいっぱい擦って…気持ちいいね、どんどん熱くなって、もう今にも漏れそうになる…おちんちんもフル勃起だ…そんなに早く擦るんだ、かわいいね…』
「ッ……ッァ………ァ…ァ………」
『止まらないね…脚を突っ張らせて、もうイきそうだ…やめなさい』
「ッ!……っ、あれっく…っ、おねがい…っおねがい……っ」
『…おまんこ擦って、ゆっくりクリまで撫で回して、びらびらも一緒にね…そう、円を描くように…全部気持ちよくして…すごいね、気持ちよさそうだ、クリがコリコリしてるね…びらびらも膨らんで…充血して、お肉が赤く染まって美味しそうだ…そんなに捏ねたらもうイっちゃうだろ、もっと見せてよ…』
「あれっ…きもち、きもち、の…っ…ッ…イッちゃう…い、…くっ…………ッッッ!!!」
弾け飛んだ快感に貫かれて、息も体も止まる。
「っ……は……あ………あ」
『…ウィルのおまんこ、ぎゅうぎゅうしてるね…すごく気持ちよさそうだ……僕もイッたよ………』
「…あれっく…っ…あれっく…っ…」
『…顔を見せて、ウィル』
スマホを顔の横に置いて、体を横向きにして覗いた。
『……泣いてるの?大丈夫?』
「…うん、きもちっ、よかった、からっ…」
『…ビデオ、しなきゃよかった…君に会いたくてたまらない』
「…ぼくも、あれっくに、あいたい…」
『明後日、いっぱいキスしよう』
「…うん」
『…もう、寝よう』
「…うん」
『ちゃんと、あそこを綺麗に拭くんだよ』
「…うん」
『ウィル、愛してるよ』
「…ぼくも、いっぱい、すき…」
『おやすみ、ウィル…』
「…あいしてる…あれっく……おやすみ……」
その後は、あんまりよく覚えてない。
朝起きたら、布団は被ってたけど下は履いてなかったから、通話が切れた後、ほとんどそのまま寝落ちてしまったんだと思う。
そしてスマホには、いつもみたいに1時頃、先生から「おやすみ」が届いていた。
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