33 / 42
ch.33 (R-18)
買い込んだ物を2つのカートに乗せ、それぞれ押して駐車場に戻った。
「すごい、ファミリーみたいな量、こんな必要!?」
「ないよりあった方がいい」
「お酒、すごい数」
「もちろん、全部今夜飲むつもりないよ、君、飲める?」
運転席に乗り込んだ先生に、「飲めるよ、結構強いほうかも」と答えて助手席に乗った。
たまたまスマホを確認すると、随分前にローラから「今何してるの?」とメッセージが来ていた。妹は以前から僕の久しぶりのカノジョに興味津々で、たびたび写真を見せろとかSNSに2ショをアップしろだのと煩かった。今日も出掛けにあれこれ詮索されかけて、適当にあしらって家を出てきていたから、うんざりしながら「ショッピング」とだけ返して、スマホをしまった。
そして、エンジンをかけた先生は、「どうしようかな」と腕を組んだ。
「何が?」
「やー、パブに飲み行ってもいいかなって思ってたんだけど…」
「アレックがよく行くパブ?」
「うん」
「行きたい」
「でも、あんまり外連れ回したくないし、家の方がゆっくり飲めるから、やっぱ家かなーーー」
「外って今更、この数時間、充分人混みにいたじゃん」
「そーだね、じゃあもう、家だけにする」
そう言ってこちらに身を乗り出した先生は、僕が彼の背中に腕を回す前に僕の唇をキスで塞いだ。思いがけない力でシートに押さえ付けられて、彼の胸を押し返した。
「…何、乱暴」
「いや?」と微笑む口元は、時々現れる悪いヤツの顔だ。
「やじゃないけど、人が来るよっ…」
休日の駐車場はほとんど埋まっていて、出入りする車がそこそこの頻度で通る。運転席側は大きな柱の陰だけど、こちらの隣にはバンが停まっていて、持ち主がいつ帰ってくるかわからない。
彼は「大丈夫」と体を乗り出してシートとドアの隙間に手を突っ込むと、僕のリクライニングを倒れる所まで一気に倒した。
「アレッ、何すんのーーー」
「寂しかった?」
見上げた彼は、冷たい薄ら笑いを浮かべて僕の頬を撫でている。
彼がこういう顔をする時は、僕をいじめたい時だ。
「…寂しかった」
彼の首にしがみついて、舌を伸ばして彼をねだった。
「あ」
彼の舌に口中を蹂躙されながら、僕は感じていた。昨日はお預けだったから、心もカラダも簡単に着火する。
彼の手が僕の股間を弄(まさぐ)り、デニムの前を開いて奥に滑り込む。乱暴な手が下着越しにペニスとタマを鷲掴み、押し揉みながら僕の脚を開かせた。
「っん…」
いくら欲求不満だからって、こんな所じゃしたくなかった。顔を背けて口を解き、彼を睨んだ。
「やだっ、アレックーーー」
「うん」
彼がニコリと笑い、タマの裏の指を真ん中の筋へと滑り下ろす。
「あ…」
僕を知る指が筋をなぞり、割れ目に潜った指先が的確にクリを探り出した。
「ばか、あれっく…っ!」
「静かに…」
彼の左手がトレーナーに滑り込み、手のひらで転がした乳首をそっと摘まれた。
「…っ」
彼は黙って目と鼻の先で僕を眺め、静かに乳首を捏ねて摘み、クリに押し付けた指で円を描いている。
「…あ………ア……あ……っ」
「…あっという間に大っきくなった…」
立てた爪がカリカリとクリを掻き始めて、僕は背をよじってしまう。布の細かな摩擦が、腰の奥まで擦り上げる。
「ア、だめ…」
「どんどん硬くなる、かわいい」
「んン」
立てた指が、ゆっくりと筋を上下する。沈み込んだ爪の先が、柔らかいトコロをじらじらと掻いている。
「…濡れてる」
「…っ」
彼の股間を探ってみると、パンツの下でしっかり頭をもたげていた。
「蒸れてて熱いね…」
「ばかっ」
「コリコリしてる、素直で好き」
胸で遊んでいた指が、強く乳首を捻(ねじ)る。のんびりとほじられる割れ目の奥が、脈打った。
「ン…あれっく、ゆび、いれて…」
「ダメ、夜までお預けーーー」
「いじわる…」
「クリでいこ」
筋を擦(す)っていた指先が、生地ごと膣に押し込まれる。せいぜい第一関節までしか入らないから、むず痒いトコロには全然届かない。
「あれっくっ」
「ん」
人差し指と親指がクリを摘み、ぐりぐりと捏ねられ始めて、浮かした腰を振ってしまう。
「あ、あ、すごい、きもちっ…!」
「乳首を抓るとおまんこがひくひくする…」
「いうなばかっ!」
憎たらしい顔を引き寄せて、ニヤニヤした唇に噛みついた。
弄ばれるカラダは焦げ付きそうな熱で蕩けてしまいそうで、彼のペニスを愛撫する余裕なんてなかった。
乳首を摘み、しごく力が強くなり、クリを掻き、ぐりぐり捏ねて、つぶして揉む力が強くなる。
息も止まるほど舌を貪り合い、衝動のまま腰を彼の指になする。
「ッッ………ンッ……ッ!!!!!」
ばちんとクリが達して、びりびりと貫く快感に仰け反った。僕のそこが、僅かに咥え込んだ指を吸い上げるように痙攣する。
「あぁっ、すごい…ぎゅうぎゅうしてる」
僕に応えるように、いやらしい指が穴を強引にほじって、麻痺したクリを優しく擦った。
「あ………っ……ぁ…」
果てた僕のこめかみや頬を、労わるような口付けの愛撫が這った。
「…君はどんどんキレイになる…」
変なコト、言われた。見上げると、彼は僕のそこから抜いた手を嗅いで、湿った指の先を舐めた。
「君の、いいニオイ、おいしいーーー」
「ヘンタイ…」
もう一度、深くしょっぱいキスを交わせば、今すぐにでも欲情に濡れそぼったままのプッシーをガン突きしてほしくなる。
「…帰ろ」
先生は静かに体を離すと、「エンジン暖まった」とニコニコしながら車を出した。
ともだちにシェアしよう!