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第4話
そこから3日は犯された。
夜も昼もなく、兄はまだ10歳のショウを犯し続けた。
オメガの乳首がどれ程感じるところであるかを教えこみ、ベータの女ではダメになるように、ペニスも躾けられた。
逃げようとすれば激しく犯され、欲しがるようになれば優しく与えられた。
結腸で感じることも、オメガの子宮口を突かれることも教えられた。
オメガでなければ死んでしまうソレを、ショウはオメガ故に受け入れた。
「兄さん以外とはしない・・・兄さんだけ、兄さんを愛してる」
そう言わされ、誓わされた。
兄はショウと番になれないので、子供を産ませることができないのを残念がった。
「誰にも渡さないよ、ショウ」
兄は言った。
膝に乗せて犯し、腹から浮き出た自分のペニスを指で抑えながら。
中と外からの圧迫にショウは目を剥いた。
ひぐぅ
ひううっ
ひいいいっ
ヨダレを垂れ流し、ひくんひくんと震えている。
まだ幼いのに、もう三日で淫らなことをされつくして。
兄はキスで口の中が気持ち良いことも教えこみ、指でも喉も近くまでを弄られ、口の中で感じることを教えた。
まだ小さくて、ショウの口は兄のモノを受け入れなかたけれど、舐めることは教えられて。
兄のを舐めながら、孔を指でイカされ続け、舐めながらイクことをおしえこまされた。
最初の2日は見るだけで怯えたペニスに、自分から跨がれるように教えこまれた。
拒否の言葉は許されない。
兄を拒否したら、酷くされて、兄を受け入れると優しくされた。
ショウが受け入れたのは当然だった。
酷いのは嫌だった。
兄がとうとう学校に戻る時には、ショウは兄の望むままに淫らに振る舞い、兄にされることを喜んでいた。
でもショウは。
何度も何度も、頭がおかしくなるまで犯される中で、自分を自分の中の小さな部屋に閉じ込めることに成功したのだった。
そこにいるショウ以外は本物じゃない。
だからショウは兄にされることを受け入れ喜んだ。
兄は満足した。
自分以外としてはいけない。
したなら酷い目に合わせる、と酷くしながら命令した。
酷く突き上げられ、絶叫しながら、しない、しない、兄さんと以外はしない、とショウは約束させられたのだった。
兄は気絶するまで止めなかった。
ショウが忘れないように。
気絶しても止めなかった。
そして兄は学校に戻る直前まで、ショウをありとあらゆる方法で犯し続けたのだった。
ショウはそのときにはもう兄に逆らうことなど出来なくなっていた。
ショウは1週間、学校を休んだ。
いくらオメガでも、限界はあるのだ。
両親は。
何も言わなかった。
何も。
そして。
兄が帰ってくる前に姿を消すようになった。
アルファは。
支配者。
筋力も頭脳も、何もかもがベータとは違う。
向かいあえば、ベータは委縮してしまう。
本能的に。
兄に両親が逆らえるわけがなかったのだ。
だがもちろん、他のアルファに知られたら、兄も排除されてしまう。
本来他のアルファが手に入れるべきオメガを、親兄弟のアルファが所有することは許されない。
だから。
これは秘密なのだ。
だから兄は週末帰ってくるし、ショウが 両親と暮らして、学校に行くのも許してる。
でなければ、他のアルファに渡さぬように、番にできない以上閉じ込められているはずなのだ。
週末。
そして、兄が社会人になってからは週末以外も。
ショウは兄に犯されつづけた。
兄は飽きることなく、ショウをむさぼり続ける。
兄が何度も噛むから項にはまるで番の印のような跡がり、それを隠すためにオメガの首輪をショウはつけている。
兄はショウを番にすることはできない。
それだけがショウの救いなのだ。
もしもショウが誰かに救って貰えるなら、それはアルファ。
アルファならショウを番にすることで兄から救い出せる。
でも。
ショウは死ぬ程アルファが嫌いになっていた。
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