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第14話

キタノが卒業してしまった。 卒業したキタノを追って、ショウも同じ美大へ行くことにした。 キタノが居なくなった年は全く面白くなかった。 気晴らしのバーティが増えたけれどそれだけで。 仕方ないので、入ってしまった美術部で、その辺に常にいるカイをモデルにして絵を描いたりした。 絵にしてみればカイは悪くなかった。 描いてみなければ解らないものだな、と思った。 モデルにしてる間に少し話しもした。 セックス以外でマトモに話をしたこどなかったな、と気付いた。 カイはパーティでは酷く犯されてるし、日常生活では「公衆便所」なので虐められているけど、勉強はものすごく出来ると知った。 カイは、当たり前のようにショウが目指してる美大も知ってて、同じ都市にあるアルファが多く通うような名門校へ行くと行っていた。 「ふーん、じゃあ大学になっても遊ぼうね」 ショウは喜んだ。 カイのストーキングなんて気にしてない。 兄の支配に比べたなら大したことはない。 それに、カイを犯させて可愛がるという、それは大好きな遊びではある。 カイは可愛い。 キタノに会うために美大を目指す一生懸命さとは比べものにならないが。 「大学でアルファなんかにおもちゃにされないでね」 そこは心配した。 大学からは、いや、大学だからこそ、アルファとベータは関わることが増える。 隔離されていたアルファが社会に現れるのはこの頃からだ。 ここで始めてベータはアルファと自分達がどれほど違うのかを突きつけられるのだ。 アルファがオメガとは別にベータ相手に遊びたがるのも知ってた。 カイみたいな開発済のベータなんか良いおもちゃだろう。 カイならアルファのあの巨大なペニスも受け入れる。 ベータのを2本も入れられるくらいなのだ。 アルファの本気はさすがに無理だが、それでもかなりアルファの相手ができるだろう。 アルファも楽しいはずだ。 人におもちゃを使われたくないのは当たり前だ。 まして、アルファなんかに。 「オレが言うことをきくのはあんただけだ」 はっきりカイが言うから、ショウは喜んだ。 その後、特別にパーティでもないのに屋上でカイを可愛がってやった位だ。 カイの乳首も後ろもたっぷり虐めてやり、泣いて喜ぶのを楽しんだ。 最後に挿れさせてやる以外は長いことしてあげなかったから、その日だけは本当に特別だった。 誰かに犯させる代わりに可愛がってあげた。 初めての時より、カイは緊張して、服を脱がせるのにも震えてて。 「可愛い・・・」 キスも、指で触れる1つ1つでも、いつもよりさらに敏感で。 初めて一対一でしたセックスに、カイが泣いていたのをショウは気付かなかった。 いつものイキ狂ってるのと違いなど、ショウはわからない。 他の男達に齧らせて作った乳首は酷くされても感じるけれど、ショウの優しい舌には融けてしまう。 カタチが代わるまで使われた穴も、ショウの指や舌だとオメガのモノのように蕩けてしまう。 ショウの指を喜ぶ穴の中。 ショウの指を欲しがる。 ショウがつくったおもちゃは、とても可愛いかった。 イカせてあげた。 指で、何度も。 そしていつものご褒美をあげた。 濡れた穴にカイを沈める。 「可愛い・・・」 カイの上で腰を振る。 カイは痙攣している。 オメガの与える快楽はあまりにも強い。 ここまでされたがるベータもいないほどだ。 「ショウ・・・好き、好きだ!!」 カイは何度も叫んで、泣いた。 ショウは カイを沢山可愛がり、気を失ったカイをちゃんと他のペットに送らせた。 今日だけはカイに触るなと命令して。 その日のカイは、おもちはおもちゃでも。 ちょっと特別だったのだ。 まあ、その後日、またみんなに犯させるおもちゃに戻ったけれど。 とにかくショウはキタノを求めた。 キタノと一緒にいたかった。 だから頑張って美大に合格した。 キタノはそこでなんとオメガといた。 オメガのような綺麗なベータではなく、ベータのフリをしていたオメガ、がキタノの恋の相手だとわかった。 バカバカしかった。

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