そうこうしているうちに子どもたちは長期休暇に入った。上の子は友達と卒業旅行で1週間ほど出かけるらしい。そして下の子は大好きなおばあちゃんのところに帰省した。いつもなら僕も夫も一緒なんだけど今回は夫が友人たちと出掛けるってことで帰省しないことになった。 「ねぇ…みんなの旅行の話ししたら僕もお友達に旅行に誘われちゃったんだけど…」 「そういやしー最近旅行してなかったね。お小遣い足りる？」 「行っていいの？」 「いいよ。いつもの人でしょ？」 「うん。えっちゃんが単身赴任の旦那さんとこに遊びに行くから一緒にどうかな？って誘われて」 「行っといで。たまには羽伸ばしておいでよ」 えっちゃんに一人旅して色々考えたいからそういうことにしておいてくれないかなって頼んだら快く頷いてくれた せっかくだからってえっちゃんが旦那さんの住んでいるところからそう遠くはないところにある温泉付きの別荘を貸してくれることになった。お友達を呼んでもいいし何してもいいよって言ってくれたから甘えることにした そこで休みが取れたともくんと過ごす約束をした。たった二泊三日だけど一杯楽しみたい 結婚してから服や下着なんかもう買ってないのに柄にもなくワクワクしながら買い物にでかけた。 夫には一度も見せたことのないようなセクシーな下着を購入してみたりもした。 少しでもあの頃に近付けたくて実は再会してから筋トレや食事管理なんかも頑張ってあの頃とまでは行かないけどでっぷりとしたお腹はどうにかみられるくらいにはなったと思う。残念ながら元から筋肉はつきにくくてともくんみたいにカッコいい体にはなれなかったけど そしてムダ毛の処理とかスキンケアなんかも頑張った。それには夫も喜んでた。 元々体毛は薄いけどつるつるすべすべになっていく体に大興奮で回数も増えた。 けどともくんとも画面越しとはいえ交われるから嬉しかった そうして待ちに待った日が来た。午前中はえっちゃんと一緒にご飯に行ったりご主人に挨拶させてもらった 「わぁ…なんていうか…綺麗になったねぇ。がんばったの？」 「うん。旦那がね鍛え始めたから一緒にしたの。そしたら上の子も一緒にしてくれるようになって旦那ともすこーしだけお話するようになったんだ」 「良かったね！これ鍵ね。場所大丈夫？」 「うん！大丈夫レンタカー借りたからナビで行けばわかるんでしょ？。鍵はどうしたらいい？」 「合鍵あるから今度向こうに帰ったときでいいよ」 「わかった」 「お掃除は最後の日のお昼すぎからハウスキーパーさん入ってくれるから何もしなくて大丈夫だからね」 「ありがと」 「じゃあゆっくり楽しんでね」 えっちゃんは何かしら察してるのかもしれない。けど敢えて言わないのは彼女の優しさだ。 鍵を受け取って車に乗り込んで向かった先のえっちゃんの別荘は静かながらもすこし出ると大きなショッピングモールなんかもあるから凄く便利が良さそうだ。 外観はもちろん中も凄く綺麗でかといって全然普通に考えたら豪華なんだけど広過ぎるって感じもなくて。いくつもある別荘から僕が気後れしないような場所を貸してくれたようだ 「うわー…すごーい…」 でもやっぱり高級なものって人目でわかる家具や食器なんかもあるからやっぱりドキドキしてしまう。 荷物をおいたらはじめにお風呂に向かった。 お風呂はすごーく広くて蛇口をひねるだけで温泉が出る。 露天風呂も備えてあって夜は夜空がとても美しく見えそうだ。 家の中を把握し終わったら結構な時間が経っていてもうともくんに会える時間になっていた。