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第20話

そんな日常がずっと続くって思ってた… けどそんなはずある訳なくて…とうとうともくんとのことが夫に知られてしまう かなり怒鳴られると思った。離婚も覚悟した。 …でもその時思ってたより夫は荒れなかった。 夫は僕との離婚は考えていない。 気持ちもそっちにあってもいい…そういったのだ だけど…せめて体だけは離したくないと思ったのか夜な夜な出掛けてはどこかでテクニックを極め僕を毎日抱くようになった。 夫は元々物覚えもよいのでテクニックを学ぶことは苦ではなかったように見えた。 求められることもバレてすぐはなんだか嫌で…けれど不貞を犯したのは僕だ…拒否することができなくて…けれど…男というものだからなのか体はその快楽を次第に求め始めた。数を重ねていくうち嫌だって気持ちは薄れていった。夫の手腕に落ちた。僕はいつの間にか夫との行為に溺れてしまっていた。 夫は最中にともくんにテレビ電話を掛けさせるようになった。またそれも俺の体の熱をあげるのだ。旦那が画面には映らないギリギリのところにセットして僕の中に入ったまま俺とともくんの画面越しの情事を見るのだ。それが日常化していった。 勿論子どもたちやえっちゃんたちお友達には知られてはいけない。 ある時夫は僕と偽りともくんを家に呼び出した。たまたま夫が平日休みで僕が一人買い物に出ている僅かな時間だった。 買い物から戻って早々に玄関で僕を生まれたままの姿にした夫は僕を貪り始めた。それに身を委ね体を揺らす。そうして何度か果てたのち寝室に運ばれた。 「しー。ねぇ。拘束していい?」 「ん…好きにして…」 「サンキュ」 ベッドに固定され目隠しをされ耳栓で周りの音も遮断された僕に続きを求めた 音もなく暗闇。どこからどう触れられるかもわからない状況に凄く興奮した僕がいた。 そうして快楽に溺れながら何度も夫を求めた。 そんな僕の後ろの蕾に夫とは違う覚えのある長大なものが入ってきて息を呑んだ 「しー。大好きな彼氏呼んでおいたよ」 耳栓を外し夫は耳元で囁くと目隠しをそっと取る 「え?」 「しーさん」 大好きな甘い声が聞こえてきた 「ともくん…あっ…!ん…」 入っているものが夫のではないと大好きな人のものであるとしっかり認識した途端に果てた 「すご…しーはほんとに彼が大好きなんだね。ごめんね。彼氏くん。急に呼び出して。」 「…すいません…俺…」 「大丈夫。しーと別れさせたくて呼んだんじゃないんだ。取り敢えずさ。君イってないでしょ?だから続けて?」 そういった夫は先を促した。けどともくんは動けないでいた 「…そっか…もしかして緊張しちゃった?じゃあ俺が手伝ってあげる。だって君こっちも行ける人でしょ?」 そう言ってともくんに手をかけた夫はともくんの後ろに手を伸ばした 「お義父さんとずっと楽しんでたんでしょ?ここ使って」 「…っ!」 ともくんの表情が強張った… 「俺に色々教えてくれた人が話してくれたんだよ」 そう…あの頃のともくんは自分の母親の再婚相手と関係を持っていたのだ。 俺と初めて出会った頃から俺に再会する少し前まで。 「お義父さんだけじゃない。仕事仲間や学生時代の友人知人。そして…そういう店にもいたんだよね?毎日多くの人と交わり楽しんでた。だからしーのこと好きだったけど…伝えられなかった…しーのことずっと愛してたのに…」 全てともくんから話は聞いてた。だからそれに関してはそれでも俺はともくんが好きだと言うことで落ち着いてたのだ 「残念だけどそれ全部しーさんは知った上でこういう関係になってるよ」 「…違うよ。それをネタにして別れてって言いたいわけじゃない。ただ…俺はしーのことを誰よりも愛しているから…だからこそ幸せでいて欲しい」 「じゃあしーさんと離婚してくれるの?」 「ごめん。悪いけどそれはない」 「何が言いたいの?」

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